BLUEHARLEM

2019年3月にリリースされたヨギー3枚目のフルアルバム。書き溜めしてた感想文を載せます。

アルバムの曲順じゃなくて時系列順で。

Bluemin’ Days

・2018年3月リリースの「Spring Cave e.p.」のリード曲であり、この曲でヨギーはメジャーに進出。

正直なことを言うとヨギーの曲で唯一あんまり好きじゃない曲。いかにもメジャーな爽やかでクリアな質感とか、シンプルな曲展開とか、フェミニンな歌詞とか、決して悪くはないけどうーん…と思った記憶。

CAN YOU FEEL IT

同年7月に配信リリースされたシングル。

Your Song is Goodの松井さんをパーカッションに迎えたグルーヴィーな曲。この曲でヨギーへの信頼がまた増した。

この曲は「Waves」の曲と「Bluemin’ Days」の合いの子みたいな印象で、爽やかな音像は変わらずだけど展開が多くて、歌詞も凝ってて初聴で良いと思った。パーカッションが入ったことでよりリズミカルになってて、「Waves」とは違う方向に行こうとしてるのが分かった。

(この時点では次作は全曲パーカッションが入る南国的なサイケ路線かと思ったけどそんなことはなかった)

Summer of Love

同年10月に配信リリース。

「Spring Cave e.p.」に収録されたデモ音源の完全版。ヨギーの新境地。

それまでのヨギーに無かったずっと同じギターリフを繰り返す曲。この繰り返しで陶酔感を出していて、ずっと聴いていたくなるような気分になる。淡くてキラキラしたサウンドはジャケットの世界そのもの。

歌詞も角舘健悟のナルシズムが暴走していて絶対に彼にしか書けないものに。

「最終列車よトレイン」

「やったことないしようぜ」

って歌詞、頭の中で整理せずに感性をそのまま言語化したみたいで良い。

ここから3曲は2018年秋のツアーで一足先に披露された。

Goodnight Station

・正直に書くと新曲3曲の中では地味め。ただここから先の曲でも同じこと言うけどボンちゃんのギターが艶やかで好きな響きだった。

2番の語りパートもヨギーらしい。

emerald

・アルバムのハイライトと言っても差し支えないと思う、7分半もある大曲。

ライブ初めて聴いた時からかなり気に入った。イントロのギターで名曲確定。耽美でどっぷり浸かることができるので長い曲だけど飽きない。何と言っても間奏やアウトロが良い。歌詞を詰め込まなくても演奏だけで曲の世界観を語って、表現しているように思える。このギターの艶やかな質感がたまらない。

昔は長い曲が苦手で、途中で飽きてしまうことが多かった。そんな自分が「How do you feel」だけは最後まで飽きずに聴けたのを思い出した。飽きるとかじゃなくて気がつけば終わりまで聴いてたみたいな。

SUNKEN SHIPS

曲調はemeraldと似てるかも。アルバムのラストに配置されたバラードは

「Champegne Supernovaタイプの曲」と呼んでるんだけどまさにそれ。

健悟くんがメキシコの島で死者の祭りを体験したことで生まれたという曲。ライブでは弾き語りで披露された曲がバンドで聴けるのはやっぱいいね。

suichutoshi

小出しにしてたフィッシュマンズ的なダブ要素を大々的に取り入れた曲。ミニマルな曲展開で完全にトリップしてしまい曲。哀愁漂うキーボード(?)のフレーズが良い味出してる。

Bring it home

何となく似てると思ったのはシャムキャッツのすてねこ。シンプルなバンドサウンドはヨギーにしては珍しい。

Past song

この曲は明らかに(良い意味で)力を抜いて作った感じがする。ツアーでも唯一披露されなかった可哀想な曲。