Mr.Childrenアルバムランキング
今年デビュー30周年を迎える国民的バンド、Mr.Childrenのアルバム全18枚を個人的な好き嫌いを基に順位付けしたいと思います。この記事を書こうと思い立ったのは、Twitterで別の人のミスチルアルバムランキングを見かけたのがきっかけです。
それとは別に、高校生の頃から幾度となくアルバムランキングをぼんやり考えていたので、自分がミスチルを聴くようになって10年となる今年を区切りに一度文章として残しておきたかったというのも理由の一つです。
ランキングの前に、彼らのバイオグラフィーをかなり雑に紹介します。
1989 結成
1992 メジャーデビュー
1994 「innocent world」でブレイクしレコ大受賞
1997 活動休止→1998 活動再開
2001 2枚組ベストアルバム(通称「肉」「骨」)リリース
2004 桜井和寿、ap bank fes限定バンド、Bank Band結成
2008 「Gift」で初の紅白出場
2012 2枚組ベストアルバム(「micro」「macro」)リリース
2018 サブスク解禁
大きな区切りとしては、①渋谷系を意識した甘々な初期(〜94) ②ミリオンヒットを連発したブレイク期(94〜96) ③「深海」に端を発するロックバンドMr.Children探究期(96〜01) ④「肉」「骨」以降J-POPに回帰した安定成長期(01〜05) ⑤ややマンネリが感じられたバラード期(06〜12) ⑥サマソニや年下バンドとの対バンで刺激を受けたと思われるバンドサウンド回帰期(13〜現在) という分け方ができると思います。
それではランキングです。
18位 EVERYTHING (1992)
・記念すべき1stアルバム。しかし7曲しかないのでフルアルバムと呼んでいいのか分からない。彼らと長年タッグを組むことになるプロデューサー、小林武史(以下コバタケ)の趣味なのか渋谷系だったり、ビートルズ的な古き良きUKロックを思わせる甘々でポップなサウンド。ただし初期なのもあってブレイク以降よりずっと生々しいバンドサウンドではある。収録曲唯一のシングル「君がいた夏」はこのアルバムと同時リリース。
17位 [an imitation] blood orange (2012)
・20年時を進めて2012年の作品。00年代後半から続くコバタケのオーバープロデュース具合が頂点に達し、バンドよりもピアノとストリングスの存在感が強い。震災をテーマにした「かぞえうた」など地味な印象のバラードが多い。どうも印象が薄くパッとしない印象のアルバムかなーと。ただし、タイトルに反して皮肉っぽい歌詞の「Happy song」は個人的にすごく好き。サカナクション的な四つ打ちの「過去の未来と交信する男」は未だによく分からない。四つ打ちをやると何故かダークな曲調になるのはミスチルあるあるで面白い。自分が初めてリアルタイムで聴いたアルバムがこれでした。当時15歳。
16位 重力と呼吸 (2018)
・ワンオクやRADなどとの共演を経て、50を目前にして「自分たちはロックバンドだ」という意識が芽生えたらしく、バンドが前に出た作品。ただし、似たテイストのややロックバラードが並んでしまった。そのうえ、アップテンポの「海にて、心は裸になりたがる」も彼らなりに王道のロキノン系ギターロックを目指したのだろうがイマイチ。ミスチルが「ロック」を意識すると後述の「ニシエヒガシエ」のように何故か癖の強い曲が出来上がるので面白いけど「海へと〜」はそういう訳でもなく微妙。リリース当時「リスナーの想像力を信用していない」という発言もあったが、敢えてなのか歌詞はシンプルで深みがなく、そこも物足りなかった。
15位 HOME (2007)
・環境破壊など社会問題を取り上げた音楽フェス、ap bank fesへの参加を経て、過去一番穏やかでや優しい作風になったアルバム。ある意味問題作。このアルバムでの桜井和寿は子煩悩な父親そのもの。あまりにも丸くなってしまい20代のギラギラした桜井和寿の面影は殆ど無い。個人的には「家系図を模したアートワーク」が苦手。ファンの中にはこのアートワークを深読みする人もいるが、自分もそっちを推したい。基本毒のないアルバムだが、桜井和寿のニヒリズムを象徴するシングル曲「フェイク」がアクセントになっている。「フェイク」の存在がこのアルバムのテイストに対する皮肉なのかもしれない。「Another Story」と「通り雨」は結構好き。
14位 REFLECTION (2015)
・「いつもだったらボツにするような曲も入れよう(全23曲)。CDじゃ収まらないからUSBで売ろう」という正気じゃない作品。(12曲に絞ったCD版も同時発売) そのため、玉石混合の混沌とした内容。先行シングル「足音〜Be Strong」からコバタケと離れセルフプロデュースとなったため、バンドサウンドが強調された曲が目立つ。Foo Fightersを参考にしたが、タイアップ先を意識した結果とんでもなくダサくなってしまった「R.E.M.」やミスチル流プログレハードロック「WALTZ」など個性的な曲が多い。ただ、先述の「足音」も既存のロックバラードと比べると微妙な出来だし、「幻聴」なんかも良い曲だけどCメロが無くて少し物足りなかったり、「歌モノ」としてはちょっと弱い。また、過激な歌詞も散見されるが無理してる感があり、全体的に空回り感が否めないアルバム。
13位 ATOMIC HEART (1994)
・大ヒットした「CROSS ROAD」「innocent world」を収録し彼らの中では一番売れたアルバム。ただし、アルバム曲は彼らとコバタケの試行錯誤が窺える。初期のポップな渋谷系サウンドはほぼ消え、デジタルな打ち込みを用いた曲が目立つ。スペーシーでダークな「ジェラシー」やエスニックな「Asia」がこのアルバムのカラーを象徴している。翌年、桑田佳祐とコラボしてヒットした「奇跡の惑星」もこの路線と似ている。当時のU2を思わせる「Dance Dance Dance」はライブの定番曲になったが、どうもバブリーな時代を引きずった、時代を感じさせるアレンジが多くあまり好きではない。この2年後、彼らはアナログ生音に拘った「深海」をリリースするため、ディスコグラフィーの中でも浮いてるアルバム。「深海」との間にもう一枚売れ線重視のアルバムを出していればそれが代表作になったかも。
12位 SOUNDTRACKS (2020)
・2022年時点での最新作。先行シングル「BIRTHDAY」(ドラえもん映画の主題歌)や「turn over?」は(重苦しくなりがちな)ミスチルらしからぬクリアな音の鳴りと軽やかな曲調で、アルバムへの期待も膨らんだ。しかし、いざリリースされると、確かに音響面は素晴らしいもののやや暗くて重いアルバムという印象。桜井和寿も50代に突入し、若い頃の憧れではなくリアルなものとしての「死」「老い」についての歌詞が目立つ。個人的にはそこまで老け込まなくても…と思った。お得意の不倫匂わせソング「others」はこれぞ桜井和寿といった歌詞で流石。リスナーの想像力に委ねた名曲。静かなバラードと見せかけて一捻りある「君と重ねたモノローグ」も今まで無かった試みで新鮮だった。
11位 Versus (1993)
・大ブレイク目前。過渡期と言えるアルバム。「EVERYTHING」の頃と大きく作風は変わらないが、歌詞を見ると桜井和寿の暗くて皮肉っぽい側面が徐々に表出しつつある。あまりキャッチーではなく地味な立ち位置だが、ドラマー鈴木英哉(JEN)の歌う「逃亡者」は何気に隠れた名曲だと思う。あとは甘美でサイケな「マーマレード・キッス」なんかも良い曲。
10位 SENSE (2010)
・収録曲をリリースまで伏せたり、プロモーションを行わなかったりと実験的な試みが為されたアルバム。リード曲「擬態」は踠き苦しみながら走っていくようなミスチルらしい名曲。劇場版ワンピースの主題歌「fanfare」と、ラップ風早口もある変テコ四つ打ちロック「ロックンロールは生きている」などはテンション高めだが、全体的には落ち着いた雰囲気。コバタケ仕立てのバラードが目立つが、「Forever」筆頭にそれなりの水準だと思う。過去曲のタイトルが歌詞に登場する「Prelude」は彼らの軌跡を総括するような曲。
9位 KIND OF LOVE (1992)
・初期3作の中でも特に人気の高いアルバムで、ブレイク後にセールスが伸びた。初期を代表する名バラード「抱きしめたい」を収録。ミスチル流ソウル「BLUE」や耽美なバラード「車の中でかくれてキスをしよう」など、渋谷系〜AORっぽい雰囲気のやや時代を感じさせるラブソングが並ぶ。コバタケの趣味が大きいとは言え、これはこれで一つの到達点かな、と思う。「抱きしめたい」はもう少し後に出してれば確実にミリオン突破してたはず。ピアノバラード「いつの日にか二人で」がお気に入り。
8位 I❤︎U (2005)
・本人としては「最高傑作」だったらしいがイマイチ影の薄いアルバム。初っ端からストリングスとバンドが疾走する「Worlds end」はライブでも定番の人気曲。それ以降は「SENSE」の雰囲気に近い。「CANDY」はミスチル屈指のラブバラード。ColdplayやU2を意識した「and I love you」も新境地だ。後半、ストーカーソング「Door」やコンドームの歌こと「隔たり」など癖の強い曲が多く、そこが評価の分かれ目となっている(恐らく桜井和寿本人はこの後半をすごく気に入っている) 。そして「深海」を匂わせておいて市民プールで漂う「潜水」の気怠げなサイケデリアでアルバムは幕を閉じる。最近後半の雰囲気好きになってきたのでこの順位。
7位 深海 (1996)
・「ATOMIC HEART」以降のシングル6曲中2曲しか収録せず、コバタケ主導の下アナログなバンドサウンドを一貫させたコンセプチュアルなアルバム。そのためか評論家や音楽オタクからの評価も高い。暗く厭世的な歌詞が目立ち、自身の不倫問題や売れっ子になったことで感じた虚無感など、当時の桜井和寿の心境が色濃く出ている。また、「マシンガンをぶっ放せ」など社会風刺的な歌詞が目立ち、桑田佳祐からの影響を強く感じさせる。
個人的には当時の桜井和寿の「病んでる自分に酔ってる」みたいなナルシズムがすごく魅力的に映る。一方、明確なコンセプトやテーマがある訳ではないし、この年一番売れたシングル曲「名もなき詩」はしっかり収録されているので、コンセプトアルバムと言うには中途半端かなとも。
6位 DISCOVERY (1999)
・一曲目からRadioheadをモロに意識。当時の海外ロックシーンを色濃く反映したアルバム。全体的に荒涼とした雰囲気。活動休止中リリースのシングル「ニシエヒガシエ」は当時桜井和寿がハマっていたPro Toolsを駆使して作曲しており、サンプリングを多用した異形のデジタルハードロックに仕上がった。シングル「光の射す方へ」も逆再生を多用したりボーカルの位置を弄ったりとやりたい放題でどちらもセールスはお察し状態だった。
上記シングル2曲に加えて支離滅裂な歌詞のハードロック「#2601」みたいな曲もある一方、後半は「ラララ」や「Simple」などアコースティックな曲もある。そして何より、アスリートから絶大な人気を誇る「終わりなき旅」というド名曲が鎮座していることでアルバムがぎゅっと締まったものになっている。Mr.Childrenの長いキャリアの中でも「終わりなき旅」は一番重要な曲なのでは。
5位 SUPEPMARKET FANTASY (2008)
・「消費されることをポジティブに捉えよう」というテーマの下、自分達を「音楽」という商品を売るスーパーマーケットに喩えてポップに振り切ったアルバム。コバタケのピアノやストリングスは勿論、ブラスもふんだんに使われている。リード曲であり、ライブ定番曲の「エソラ」がこのアルバムを象徴している。「エソラ」があまりにも強い。
シングル曲ではゼロ年代以降の代表曲「HANABI」や、北京五輪テーマソングの「GIFT」を収録。ラストの「花の匂い」も戦争の惨禍という重いテーマに向き合った名曲。アレンジ過多な上に14曲69分もあるので冗長ではあるが、「J-POP日本代表」としてのMr.Childrenを代表するアルバムだと思う。なおこの年、「GIFT」で断り続けていた紅白に初出演した。
4位 BOLERO (1997)
・「深海」に収録されなかったシングル群を収録し、半分ベストアルバムのような内容。しかし、この頃のミスチルらしくアルバム曲は攻撃的な歌詞の曲が並び、「深海」より桜井和寿のダークな側面が堪能できる。皮肉と自虐のオンパレード「タイムマシーンに乗って」、V系みたいな曲調に「Fuckする豚だ」という衝撃的な歌詞が飛び出す「Brandnew My Lover」、音楽業界を皮肉った「傘の下の君に告ぐ」など精神状態が心配になる楽曲と大ヒットシングルが交互に並ぶ混沌とした曲順。
しかし、「DISCOVERY」に「終わりなき旅」があるように、鬱屈とした描写から徐々光が差していく名曲「ALIVE」が僅かな希望を繋いでいる。アルバムリリースの後、「深海」「BOLERO」を一纏めにしたツアーを行い、バンドは活動休止期間に入る。
3位 シフクノオト (2004)
・アルバム毎に音楽性や精神性が変わるMr.Childrenにあって、もっともスタンダードなアルバム。ミスチル知らない人にも導入編としてオススメできる。後期ビートルズ風サイケ「言わせてみてぇもんだ」、ミスチルには珍しい爽やかギターロック「PADDLE」、MVが秀逸なシングル曲「くるみ」、ダウナーで重い「Pink〜奇妙な夢」など王道と変化球がバランス良く纏っている。
また、9.11同時多発テロの影響もあり、ややシリアスなトーンで「一つにならなくていいよ」と歌う「掌」、若干説教臭く少年犯罪を憂う「タガタメ」など社会的なメッセージが目立つ。その極め付けが、特攻隊的なヒロイズムを否定し我が子のヒーローになりたいと歌った「HERO」だ。脳梗塞を乗り越えて発表されたこの曲は桜井和寿本人にとっても大きな意味を持つ曲になったのだろう。ap bank fesでの浜田省吾との共演や、東日本大震災後のツアーで力を込めて歌われたことがそれを物語っている。
2位 Q (2000)
・アルバム連続オリコン1位と連続ミリオンが途切れたことからも分かるように、この頃はセールス的には低迷期だった。だが、ファンからの人気が非常に高い不思議な立ち位置のアルバム。気怠げな出だしから2番で人力ドラムンベースの如くテンポアップし、躁的ハイテンションなボーカルが捲し立てる「CENTER OF UNIVERSE」。この曲に象徴される通り統一感がなく、まさに「おもちゃ箱をひっくり返したような」混沌としたアルバム。
ボブディランモノマネの「12月のセントラルパークブルース」、吉田拓郎モノマネからの酔っ払ったような語りが乗るファンキーなミスチル流ミクスチャー「友とコーヒーと嘘と胃袋」などの珍曲が並ぶ。この時の桜井和寿の躁っぷりは人として完全に壊れていて少し怖い。一方、シングル曲は6/8拍子で苦悩も希望も抱えて爆進する「NOT FOUND」と、ピュアなラブソング「口笛」というどちらもミスチル屈指の名曲。また、SSW桜井和寿といった風情の美メロバラード「つよがり」や「安らげる場所」といった曲もある。過渡期だからこその思いつくアイデア全てを並べた、音楽的探究心に溢れたアルバム。
1位 IT’S A WONDERFUL WORLD (2002)
・自分がMr.Childrenの全18作の中で一番好きなアルバム。前年に解散まで出さないと言っていたベストアルバムをリリースし、勢いに乗ってヒットチャートへと返り咲いた。前奏「overture」からの「蘇生」はそれまでのMr.Childrenを鮮やかな塗り替える爽快な一曲。これをシングルにしないのがいかにも彼ららしい。ソウル調の「渇いたkiss」や、スガシカオをイメージしたという「ファスナー」、不倫匂わせソング「UFO」には桜井和寿の捻くれた恋愛観が色濃く出ている。ボーカルの色気と作詞の巧さがピークに達していてこういったテイストの曲と見事にマッチしている。シングル「君が好き」も一見すると純朴なラブソングに聴こえるが、深読みのし甲斐がある歌詞。また、不穏な打ち込みで社会風刺的な歌詞の「LOVEはじめました」は「ニシエヒガシエ」あたりから地続きなのを感じさせる。
このアルバムは表題曲「IT’S A WONDERFUL WORLD」で幕を閉じる。このアルバムの仮タイトルは「この醜くも素晴らしき世界」だったらしい。仮タイトルの方が彼ら「らしい」が、「醜さ」を内包しながら清濁含めて「世界は素晴らしい」と肯定すること。デビューから10年で紆余曲折を経験した彼らの新作が「IT'S A WONDERFUL WORLD」だということ。重みと覚悟を伴ったタイトルだと思う。
2021/6/11-12 森道市場
2021年初のライブが緊急事態宣言下の音楽フェスになるとは思わなかった。
ただ、コロナ禍での開催の是非とか意義とかを書くと長くなるので割愛。ライブの感想を書きますね。
6/11
13:40〜 折坂悠太
・はい。2021年初のアクトは(重奏か合奏か分からないけど)折坂バンドでした。ベタだけど「朝顔」ラストの疾走パートはウルっときた。リハが「みーちゃん」で、「坂道」「さびしさ」もやったけど、それ以外の曲は分からなかった。あまり詳しくないんだな〜。
〜休憩〜
15:10〜 Homecomings
・初日のお目当て。リハで既に泣きそうだった。6月ながら初夏を思わせる晴れ空はあまりにもホムカミ日和だった。この前出たアルバムはさらっとしか聴けていなかったけど、「Moving Day Part.2」は本当に良かった。鍵盤が目立つ今までなかった曲調だけどバッチリハマってた。ラス2の「Hurts」も定番だけど最高だった。演奏かなり上手くなった気がする。
15:50〜 君島大空
・小さいテントステージで君島バンドのバカテク祭り。君島くんの曲はライブだと音源の繊細さや緻密さが表現できなくてそこが惜しい。「散瞳」はすごく良かった。弦が切れたり、チューニングが合わなかったりトラブル続きだったのはどんまい。
16:30〜 羊文学
・塩塚モエカやっぱアンニュイかわいい。昨年12月に出たアルバムからの曲が大半を占めていて、「Step」も「ロマンス」も「1999」もやらなかった。ちょっと物足りなかったなぁ。
以上4組で金曜はおわり。
6/12
12:20〜 カネコアヤノ
・白×ピンクの服装だった本人より、モヒカンからアフロになったベースの人の方がびっくりした。羊文学と同じく最新アルバムからの曲が多くて、「光の方へ」あたりで時が止まってる自分としては知らない曲ばかりだった。リハで「天使とスーパーカー」と「愛のままを」演っちゃうの勿体ないと思う。
13:10〜 ミツメ
・はい。最高でした。森道2021の個人的ベストアクト。ホムカミが初夏ならミツメは夏の始まりみたいな。「あこがれ」から始まっていつぞやのOFTと重なったのかも。演奏が良すぎる。大体どんなバンドもライブだと音源よりラウドになるけど、ミツメは演奏のミニマルさを保ったまま熱を帯びるのでそこが好き。ワンマンに行きたい。
14:50〜 堀込泰行
・ここから大人見。相変わらず不安定なMCのキリンジ弟。曲名を言ってくれるの有難い。前見た時と同じで全然曲知らなかったけど良かった。そしてエイリアンズに爆音で被るオリジナルラブのリハ。
15:40〜 ORIGINAL LOVE
・初めて観る。田島貴男のテンションがものすごく高い。元気すぎる。「接吻」は意外と早めにやった。「月の裏で会いましょう」やって欲しかったなぁ〜。
以上まともに観たのは4組ずつ計8組でした。やっぱ屋外フェスは楽しい!!と同時に日焼けが心配になる。本当に楽しかった。俺達には音楽があるからな!!なぁ!!
今更年間ベストアルバム2017
2021年2月現在から遡ること3年ちょっと前、2017年末当時の自分はサブスクをまだ使っていなく、年間ベストなんて出せる訳もなかった。そこで社会人1年目が終わろうとしている今、今更と言うにも遅いタイミングで発表する。
①Modern Times/PUNPEE
2017年の「ネットの音楽オタクが選ぶベストアルバム」1位は確かこれだった。自分がこのアルバムを知ったのはそのタイミング(2018年1月)だったと思う。現時点でPUNPEE唯一のアルバム。2047年の世界を舞台にしたこんせぷあな作品。とにかくすごい。
②人生、山折り谷折り/MONO NO AWARE
後述するヨギーにハマった後、Youtubeで色々漁ってた時に出会った。「イワンコッチャナイ」でまんまとハマりこのアルバムを買った。
音楽的には、フジファブ志村の持つ「和」の少し暗い雰囲気と、00’sの海外インディーロックテイストを融合している。駆け足のandymori系から、フォーキーな曲調、ポストロック風の複雑な曲展開まで多彩で飽きない。
そして何よりギタボ玉置の、知的なユーモアセンスを感じさせる歌詞が素晴らしい。歌詞を追ってるだけでも楽しい。1stながら大傑作。
③Waves/Yogee New Waves
・10年代中盤のネオシティポップ・インディーロックシーンの中で一番最初にハマったバンドであり、彼らが自分の音楽の価値観をガラッと変えてしまった。
自分が聴くようになったのはこのアルバムから。1st「Paraiso」からメンバー脱退もあり2年半空いて、開き直ったように溌剌としたバンドサウンドが弾ける作品。前半はファンクやロカビリーのようなノリノリの曲調が並ぶ。しかしこのアルバム一番の聴きどころは7分もある長尺の「HOW DO YOU FEEL?」だと思う。この曲の持つロマンチックで濃厚なサイケデリアはヨギーの裏テーマと言っていい。
④PINK/CHAI
・質の高い若手インディーロックが次々登場した2017年において異彩を放つニュー・エキサイト・オンナバンド。彼女らを知ったのもYoutube。フジロックのRookie a gogoのライブ映像だった。
邦楽バンドが殆ど取り入れない00’sのダンスパンク、NWリバイバルをルーツとしていて、ゴリゴリのリズム隊が曲を引っ張っていくという音楽性。そこにコンプレックスを肯定していこうという社会的な歌詞と芸人のような見た目で強烈なインパクトを与えた。
音楽業界のプッシュもありMステに出た結果タメ口で炎上(2018)したり、海外進出を果たしSUB POPと契約する(2020)など我が道を爆走するCHAIは本当にかっこいい。
⑤Say Goodbye to Memory Den/DYGL
・「Forever」でお馴染みYkiki Beatのメンバーそのまま、ガレージロックに軸足を移したバンドの記念すべき1st。勿論これもYoutubeで知った。
初聴で「ストロークスじゃん」と思ったように、ガレージロックリバイバルの影響を受けすぎなほど受けた音楽性。スカスカで軽快なサウンドかつ全英詞で、まるで「日本で活動してるUKロック」のよう
⑥BOOTLEG/米津玄師
・カリスマボカロPから、バンプラッドに連なる邦ロックの後継者になっていた彼が世間にその名を知らしめた出世作。王道アニソンからミクスチャーファンクロック、チェンスモ風バラードとシングル曲も濃い内容だが、自分が好きなのは後半。
モロにフランクオーシャンな「Moonlight」、真っ直ぐなギターロック「Nighthawks」、80’sディスコポップ×和風テイストの「春雷」あたりはかなり好きな曲。更にバカ売れした次作よりも洋楽ワナビーな雰囲気があり、こちらの方が好き。
⑦Light Showers/藤井隆
・タレントとしてお馴染み藤井隆のアルバム。これもYoutubeでアルバムteaserが流れてきて知った。
90’sのJ-POPを全力でパロディーした一枚。作曲陣もスカート澤部さんをはじめた豪華な面々で固められている。認知度は高くないものの隠れた名盤。
⑧Tokyo Randez-Vows/King Gnu
・2019年に紅白出演を果たした彼らの1stアルバム。Gt常田が米津玄師の曲に参加していたこともあり、大きな注目を浴びた。
椎名林檎的な毒気のある歌謡曲テイストと、声質の異なるツインボーカルが特徴。「東京」を強調していたり、跳ねたグルーヴが目立っていたので、Suchmosのファンが流れてくるなど当時はネオシティポップの流れに位置付けられていた。次作以降は大きく音楽性が変わっていってしまうので、当時の彼らを切り取った貴重な一枚。
⑨Dystopia/teto
・andymoriと銀杏BOYZから多大な影響を受けた彼らの初の全国流通盤。衝動のままに駆け抜けていくサウンドは、似たようなバンドが林立する中でも際立っていた。「9月になること」は本当に名曲。
今更年間ベストアルバム2018
2020年3月。今更2018年ベストの記事書きますね。評価高い順でいきます。
①AINOU/中村佳穂
・年間ベストどころか今まで聴いてきた中で一番レベルのアルバム。音楽に愛された人が質の高いインプットとバンドメンバーに恵まれて完成した、そんな作品。冒頭3曲ではリズムに絡みつくような天性のグルーヴ感を見せつけながら、「永い言い訳」「忘れっぽい天使」といったピアノ弾き語りの曲では祈るように歌い上げる自由自在なボーカルが素晴らしい。ネオソウル、オルタナR&Bからフォーク、民謡まで一曲一曲が個性を放ちながらアルバムとして纏まっている。あらゆる側面において満点のアルバム。
②ai qing/KID FRESINO
・鉄壁の演奏陣を従えた生音バンドサウンドとトラックを行き来するヒップホップと言うには少し異端なアルバム。冒頭、ラップと変拍子ポストロックが融合した「Coincidence」のインパクトが凄まじい。ラッパーらしく多彩な客演を招きながら、後半は本人のパーソナルな部分や死生観も露わになっていく。何よりサウンドの斬新さに惹かれた一枚。
③Moon Boots/Bird Bear Hare and Fish
・活休したGalileo Galileiのメンバーが新しく始めたバンド(後にBBHFと改名)のフルアルバム。UKロックの湿っぽさを意識したというサウンドは、GG時代と比べて音作りへの強い拘りを感じる。特にラストの「Work」は大名曲。トラップを用いたリズムと彼らには珍しい現実の生活についてを歌った歌詞が新鮮だ。今一つこのアルバムの良さを上手く説明できないのがもどかしい。結局、雰囲気(ムード)が好きとしか言えない。
④Whale Living/Homecomings
・それまで英語で歌っていたホムカミが日本語詞に移行した転換点となるアルバム。温かみのあるボーカルと日本語詞と柔らかなギターポップサウンドが見事にマッチしていて結果的には大正解。コーラスワークも良い。時代を超えた普遍性を持つ一枚。
⑤Poly Life Multi Soul/cero
・シティポップの代表格が更なる進化を遂げた一枚。「魚の骨 鳥の羽根」から凄まじい。民族音楽チックな複雑なリズムと狂気を感じるボーカルは不気味ですらある。奔流のようなリズムセクションと呼応するような、「水」関連の単語が頻出しており統一感のある仕上がりになっている。中村佳穂と並びシティポップブームの「その先」を思わせる一枚。
⑥祝祭/カネコアヤノ
・その一度聴いたら忘れられないクセのある歌声の持ち主。古き良きフォークロックを思わせるバンドサウンドと一貫して日常を描いた歌詞が魅力。ラストに収録された弾き語り曲「祝日」は一聴の価値あり。
⑦Luby Sparks/Luby Sparks
・シューゲイザー経由のキラキラした轟音が光るインディーポップ。何処か拙い男女ツインボーカルも如何にもインディーな味わいだ。アルバムリリース直後に女性ボーカルが脱退したことでより儚く響くように感じる。音楽性自体に目新しさは無いものの、淡くノイジーな音像はやっぱり好きだ。
⑧HEX/ROTH BART BARON
・大地を踏みしめるような、土着的な雰囲気を持つフォークロック。伸びやかなボーカルと多彩な楽器によって彩られた、生命感・エネルギーに満ちた祝祭のような音楽だ。他の邦楽では中々聴けない世界観を持っている。
⑨分離派の夏/小袋成彬
・「宇多田ヒカルの新恋人」というよく分からない売られ方でデビューした。聴き手を置いてけぼりにする#1#7の語りや、独特すぎる歌詞で最初はよく分からなかった。だが昨今のオルタナR&Bと、「和」の要素と、クラシカルな音色が相まった彼の音楽は他の追随を許さない完成度を誇っている。
・2018年はとにかく素晴らしいアルバムが多かった。上記9枚意外にも候補がたくさんあってかなり迷った。この年の9枚はフォーク/民謡を感じさせるアルバムが目立った。またシティポップによって開拓され横ノリを、独自のスタイルで拡張した作品が多かった。特に中村佳穂は今までで一番の衝撃。
シングル/EP編
①Sumner of Love/Yogee New Waves
・一つのメロディーをゴリ押しするヨギーの新境地。サウンドメイキングからしてロマンチックな雰囲気になっている。「最終列車よトレイン」「やったこといしようぜ」などのよく分からない歌詞もまさに角舘健悟。
・朝ドラで流れたいた「恋」を踏襲するストリングスの鳴りが特徴的な彼の王道サウンド、STUTSのMPCによる打ち込み、原点となった弾き語り…と異なるパートを一つの曲にした、まさにアイデアに富んだ曲。
③HAUGA EP/Art Theater Guild
・the pillows山中さわおをプロデュースに迎えたサウンドはまさに若返ったピロウズ。捻くれていながらキャッチーなメロと気怠げなボーカルの相性抜群。
④サンダーボルトチェンソー EP/betcover!!
・20前後とは思えない泰然っぷりを持つ。既にこの時点でフィッシュマンズ譲りのダビーな浮遊感とオルタナの攻撃性を兼ね備えている。
⑤BAD KICKS/DYGL
・生々しい熱量を伴った2分半のパンク〜ポストパンクで新境地へ。シンプルなギターリフと政治性を持った歌詞が特徴。
⑥わがまマニア EP/CHAI
・トロピカルな響きで個性と自尊心を歌う「アイムミー」という大名曲を収録。バンドに対する世間からの反応も見つつな作品に。
⑦Freaks & Geeks/THE GREAT ESCAPE /ナードマグネット
・一貫してナードな少年の恋愛模様を歌ってきた彼らが、見えない同調圧力という社会的なテーマを歌詞にした転換点の2曲入りシングル。
⑧今夜だけ俺を EP/菅原拓郎
・9mmでも感じられた歌謡曲の要素を前面に押し出したソロ作品。こっちの活動ももっと展開してほしい。
⑨U.S.A./DA PUMP
・まさかのまさかで音楽シーンに帰還したISSA率いるDA PUMP。冗談みたいなユーロビートにキマってる歌詞、いいねダンスでyoutubeでの再生回数1億回突破という異常なバズを記録。この曲無しで2018年は語れない。
12/27 RADIO CRAZY
先日、レディクレことRADIO CRAZYに行ってきたのでそのライブレポ書きます。
13:25〜 カネコアヤノ
・新幹線で名古屋から大阪まで移動。そしてスパイスカレー屋に並んだためこの時間から。本当は雨のパレードが見たかった。
カネコアヤノのバンドセットは森道市場以来だから半年ぶりくらいになる。あの森道が完璧だったし曲も多かったから物足りないと言えば物足りない。でも規制に引っかからず聴けただけ良かった。
そもそもレディクレ行きを決断したのは彼女のワンマン名古屋公演がインフルによって延期になったからだった。「光の方へ」絶対やると思ったのにやらなかったのは残念。
14:20〜 フレデリック
・時間が空いたのでビバラ2018以来振りのフレデリック。最近はシンセ(同期)を取り入れてサカナクション化してる。テンポも落としてディスコファンク的(?)になってた。
新曲「イマジネーション」は野太いベースが引っ張るのフレデリック版ストーナーロック。この曲で「知らない曲でも盛り上がれますか!?」と煽っておきながら最後はオドループした。最近はファスでオドループしないってどっかで聞いて好印象だったのに。まさか2019年にもなってオドループ聴くことになるとは思わなかった。
やっぱり大きなステージ特有の曲中のコールアンドレスポンスとか、集団催眠みたいにサビで手挙げるのとかは気になる。オーオー言い過ぎ。
15:05〜 Nulbarich
・前は雰囲気オシャレ感が引っかかってそんな好きじゃなかった。ただ最近「雰囲気オシャレの何が悪いんだ?」と思い始めて割と好きになった。
今年出た2枚のアルバムからの曲が殆どだった。唯一2ndアルバムから披露された「Zero Gravity」はかーなり良かった。全体的にカッティング主体の曲が多いので若干ダレるけど良いステージだった。ただここでもオーオー言い過ぎ問題(Stop Us Dreaming)が気になった。大きなステージとバンドという形態はやっぱり相性が悪いのかもしれない。
17:00〜 おいしくるメロンパン
・バンド名や声や容姿でネガキャンされやすい損なバンドだと思う。演奏はソリッドで変拍子も使っててかなり好き。2010年前後の匂いがする。特に原曲よりさらにテンポアップした「シュガーサーフ」はスリーピース特有の荒ぶるベースラインが炸裂してて良かった。
そこまで音楽性の振れ幅は無いけど歌詞は独特の世界観がある。そこそこ好きなので頑張ってほしい。
17:45〜 Yogee New Waves
・今年6回目、トータルでは何と15回目!の
ヨギー。[Alexandros]との被りで会場は全然埋まってなかったけど、前の方はワンマン並の盛り上がりで良かった。去年のレディクレでほぼ封印状態だった「Dreamin’ Boy」を突如演奏したらしいので若干期待したものの、ほぼメジャーデビュー以降の曲でまあありがちなセトリだった。それでも楽しかった。ヨギーのライブはとにかく自由なのでいい。
18:25〜 Tempalay
・ヨギーから急いで移動し規制ギリギリで入った。間違いなくKing Gnuブレイクの恩恵を一番受けてると思う。いつの間にこんな人気出たんだ…。
今年出たアルバム全然好きじゃなかったけどライブで聴くとまあいいんじゃない?くらいにはなった。でも「脱衣麻雀」と「そなちね」イントロイントロ似てるのは差別化してはしかった。脱衣麻雀2回目やるのかと思ってしまった。そして遂に「新世代」がセトリ落ちした。
今回アンテナをパンパンにしたTempalay。レディクレ行くような層までこんな癖のあるサイケポップが届いてるの本当にすごいことだと思う。
19:40〜 フジファブリック
・そして最後は今年メジャーデビュー15周年のフジファブ。ロッキン2017以来2回目。今日は総くんが調子悪そうだった。それかMCの通り感極まっていたのか。
志村時代の曲は「Sugar!!」と「若者のすべて」だけ。それ以外はここ数年の曲だった。6曲+Lステージのトリなのにアンコールなし だったので若干消化不良。
今回ライブを観て、志村亡き後のフジファブリックにはあんまり思い入れがないし、そこまで好きじゃないなと改めて思った。そしてフジももう昔のバンドとしか思えなくなった。最近の曲もアレンジが古い。もう彼らのライブは観なくていい。
以上7組のライブを観ました。ベストアクトは意外にもおいしくるメロンパンかも。他にライブが無い時期だから有り難いけど、正直こういうロキノン〜邦ロックフェスは自分の好みと遠すぎてしんどいしあんまり行きたくない。そう思った。
年間ベストアルバム2019
ということで邦楽洋楽合わせて18枚のアルバムを選んだのでちょっとした解説をします。
音楽理論も知識もないので色々拙いけど、活字中毒の人は是非読んでみて下さい。
※2020年3月大幅修正しました
改めて選んだ邦楽9枚です。
①Piercing/小袋成彬
・突如リリースされた「分離派の冬」と呼ぶべきアルバム。前作の雰囲気も残しつつより音楽的に進化。多くの客演を招いた2作目にして集大成的な作品。シームレスに曲が繋がっており、アルバム全体で一つの作品という印象が強い。聴き終わった後の余韻が味わい深い。前作同様、本気なのか冗談なのかよく分からない歌詞も光る。2019年を代表するに相応しい作品。
※2020年10月追記
・上の文章を書いた3月から、途切れることなくずっと聴いている。正直ここまでハマるとは思わなかった。社会人デビュー×コロナ禍というダブルパンチを喰らいながらも強く生きられているのは間違いなくこのアルバムのおかげ。
②BLUEHARLEM/Yogee New Waves
・出た時点で邦楽年間ベスト確定だった。メジャーデビューして初のアルバムということでキャッチーな「Spring Cave e.p.」の続編みたいなアルバムを予想していたけど、その予想は良い意味で裏切られた。「Suichutoshi」と「emerald」がアルバムの核だと思う。「emerald」は角舘健悟の過剰なロマンチシズムが色濃く出ていて、艶やかなギターも相まって独特の雰囲気になっている。
③Songs of innocence and experience/DYGL
・1stも良かったけど今作で音楽性の幅がぐっと広がった。音も以前より生々しく響いてる印象を受けた。アルバムの中でも「Don’t you wanna dance in this heaven」が去年ライブで一足先に聴いた時からお気に入り。AORっぽい2曲も良かった。シンプルにロックバンドとしてめちゃくちゃかっこよくて、でもそれだけじゃない良さを持ったアルバム。
④がんばれ、メロディー/柴田聡子
・前から名前は知ってたけど、今作で本格的にハマった。全曲どキャッチーだし、ボーカルは自由奔放だし、ところどころに意味不明な歌詞が出てきてもう好きに決まってるアルバム。ベストトラックが決められないくらい全曲良い。
ギターは元、森は生きているの岡田拓郎なんだけど、優河にナツノムジナにSouth Penguinにと彼の関わった作品は軒並み素晴らしかった。
⑤Ghost Notes/Kan Sano
・まずジャケットがぶっちぎりの年間ベスト。今年はこの手のネオソウルっぽい音楽に一時期ハマっていて、これはその中でも特によく聴いたアルバム。特に「My Girl」はリピートしてずっと聴いていたい陶酔感がある。このアルバム、作詞作曲演奏からミックスまで全部彼一人でやったらしい。すごい。
⑥ANGELS/THE NOVEMBERS
・去年まで「ART-SCHOOLの親戚」くらいの印象でよく知らなかったノベンバ。TLの絶賛通りのアルバムだった。過去のあらゆる音楽を飲み込んだ上で、2019年の音を鳴らしてるみたいな感じ(?)。特に「BAD DREAM」の無敵感はすごくてイントロからもってかれる。もうちょっと多くの人に聴かれてもいい気がする。
⑦エアにに/長谷川白紙
・去年ミニアルバムをリリースした時はあんまピンときてなくて、1年かけて耳に馴染んでいった。暴力的なビートの応酬と崩壊する寸前で踏みとどまってるみたいな不安定な歌メロが新鮮。新しい感性を持ったアーティストだと思う。脳内を覗いてみたい。
⑧Traveler/Official髭男dism
・この9枚の中でメジャー過ぎて明らかに浮いてる2019年を代表するアーティスト。
「Pretender」「宿命」「Stand by you」のシングル3曲とも最近の洋楽をモロに意識したサウンドで結構尖ったことやってるのに、最終的にはJ-POPな仕上がりになっている。その他アルバム曲も色んな方向に音が飛んでいて良かった。
⑨Andless/Daichi Yamamoto
・Dos Monos、VaVaと迷った末に選んだ。
トラップはそこまで好きじゃないので、こういうメロウな質感多めのが好き。多彩なビートと客演で18曲もあるけど飽きずに聴ける。客演も中村佳穂とかフレシノとか自分がよく聴く布陣ですんなり入れた。
・本命不在だった2019年は年末に①の小袋成彬が全て掻っ攫った。⑤はこの年よく聴いたネオソウル系のジャンルを代表している。また、⑥⑦の機械的で暴力的なサウンドは2019年ならでは。
インスタの投稿では邦楽はベストEP/シングルも公開しました。
①CLOSE EYE/Age Factory
・2018年始にライブ見た時は本当にどうでも良かった。それが2年足らずで無視できない存在になってきた。それが嬉しい。静と動の緊張感があるオルタナロック。
②春の嵐/ROTH BART BARON
・北欧っぽさのあるただただ美しい曲。最後までサビを伏せておくニクい構成にやられてしまった。
③Cakes EP/Homecomings
・日本語詞が完全に定着した。リード曲はそれまでに無かった性描写もあって、でも曲調はどこまでも優しくて大好きな曲。
④Somewhere/Luby Sparks
・シューゲイザー系のバンドが80’sの要素を取り入れることで実現したポップでキラキラした世界観が良かった。
⑤Mirror Mirror EP/BBHF
・今年出た2枚のEPが一枚に纏まっていれば間違いなく年間ベストだった。GGから続く音楽的実験の到達点。もう一方のEPもとても良かった。
⑥午後の反射光/君島大空
・2019年に知ったアーティストの中では一番良かった。繊細で美しい音世界が広がるオルタナロック。
⑦朝顔/折坂悠太
・彼がまさか月9の主題歌になるなんてね。最後の展開が素晴らしかった。祈るような歌声と歌詞。
⑧めぐる EP/優河
・岡田拓郎が手掛けた自然や生命を想起させる4曲。もうこれは彼女の声質が素晴らしいと言うほかない。
⑨Summertime/RIRI, KEIJU, 小袋成彬
・最強のコラボだった。2020年代はこういう曲がヒットチャートに並ぶようになってほしい。
・2018年ベストアルバムに選んだアーティストが5組選出されている。アルバムよりもこちらの方がレベルが高かった。
〜洋楽〜
続いて洋楽。邦楽と比べて圧倒的に知識が足りないのでミーハー寄りです。去年洋楽は年間ベスト作ってなかったので先日ついでに作りました。
以下今年の9枚です。
①Coz I Love You/Lizzo
・洋楽では一番気に入ったアルバム。Tik Tokでバズったらしい。見た目のインパクトがすごいけど、歌声もとにかくパワフル。最近のヒップホップっぽいビートを使いつつ、サウンドはめちゃくちゃ派手で楽しい。Aerosmithみたいなバラードまであって良い。
②1000gecs/100gecs
・たまたま発見してしまった謎の2人組。
ヒップホップに強めの電子音やスカパンクが入ってきたりと、とにかく「混沌」を音楽にしたような感覚のアルバム。トラップとエモとEDMとゲーム音楽を魔配合したら出来た失敗作。そんな感じ。中毒性が凄くて一時期本当にこればっかり聴いていた。
③IGOR/Tyler the creator
・「バンド好きでも聴けるヒップホップ」という評判通りのアルバム。ラップと言うより歌モノ寄りで聴きやすかった。
このアルバム出るまで「おもしろジャケットの人」としか認識してなくて、聴いてなかった過去作掘るのが楽しかった。
④MAGDALENE/FKA Twigs
・高校生の頃、サマソニに出るかなんかでたまたま知った。ちょろっと聴いて印象に残ってたけどなんと5年振りのアルバムらしい。前作のスピリチュアルなオルタナR&Bからややボーカルは明瞭に。前の方が好きかなーと思いつつ今作も好き。
⑤Anak Ko/Jay Som
・去年どハマりしたMitskiとちょっと似てる。程よくチルでファジーなギターが素晴らしい。こういう女性インディーポップSSWは飽和状態とも言われるけどやっぱり好きだ。1曲目のイントロからもう最高、変な音のギターソロも最高。
⑥Origin/Jordan Rakei
・運良く来日公演に行くことができたので印象に残ったラカイくん。夏頃ネオソウルブームだったのでよく聴いていた。本当に語彙力無いけど流れるようなグルーヴに乗ったままずっと聴いていられる。こういう音楽を聴くようになったのはD.A.N.とか中村佳穂の影響が大きかった。
⑦When we all fall asleep, whre do we go?/Billie Eilish
・2019年を振り返る上で欠かせないアルバム。サブベースが効いた暗いサウンドと囁きボーカルと強烈なキャラ。マリリンマンソンみたいな曲もあるのにこれが世界的に流行るんだ…と素直に思った。
⑧Hi, This is Flume/Flume
・去年のSOPHIEや今年の100gecsの(悪)影響もあって、インダストリアルな音が心地良くなってしまいランクイン。インストが多くて歌は添え物。攻撃的な電子音は聴く麻薬。
⑨Hyperspace/Beck
・ジャケットはネタっぽいけど良いアルバムだった。音が妙にチープなのが良い。ここ数年はハイファイ過ぎてあんまり好きじゃなかったのでこの質感の方が好き。ドリーミーな雰囲気の曲も良かった。
以上18枚、僕が今年気に入ったアルバムでした。こんなの自己満足でしかないけど、ちゃんと選ばないと一年終われないので毎年恒例にしていきたいです。それでは皆様良いお年を。
10/17 the pillows ライブレポ
先日ピロウズの30周年を祝いに横浜アリーナまで行ったのでそのライブレポを書きますね。
19時過ぎ 開演
・まずメンバーの幼少期の写真が映し出され、母親のインタビューが流れた。
シンちゃん:
・3冊の絵本を取っ替え引っ替えしてしてた。
・小3の時はクラスのリーダーだった。
・父親が買ってきたレコードで音楽に夢中になった。
Peeちゃん:
・生みの親と育ての親がいる。
・めちゃくちゃモテた。
・バンドのコンテストで一位になった。
さわおさん:
・片付け中に宿題をやってしまう。→要領がいい。
・小4-5年の時にクラシックギターを始めた。
こんな感じの内容でした。3人の母親が語っていたこと、東京に送り出すことの不安とファンあってこそのピロウズという話。
1. この世の果てまで (2001)
・そのインタビューを踏まえて、幕が開いてこれ。分かりやすく泣かせにいってる…。ピロウズには珍しい真っ直ぐな歌詞の熱いロックバラード。アウトロでPeeちゃんの美メロアルペジオが顔を覗かせるのがたまらなく好き。確かに一曲目に請け合い。
2. MY FOOT (2007)
・まあ演るに決まってる。13thアルバムのタイトル曲で、ツインリードのハモりが印象的な曲。ラスサビ前の「どこにいてもミスキャスト/誘われないのに断るセリフを覚えて」という歌詞がいかにもピロウズ。間奏のハモリギターが最高。
3. Blues Drive Monster (1998)
・もう最高。シンプルなギターロックに乗せて歌われるのは「皆一体どんなシステムで感情コントロールしてんだ/満員電車に乗れなくて」という平然と続く退屈な日常への苛立ち。個人的な話をすると、大学に入りたての頃同じ一週間が延々サイクルするストレスから爆音で音楽を聴いて気を紛らわせていて、その記憶がこの歌詞とリンクした。
4. アナザーモーニング (1998)
・一曲目絶対これだと思ってた。轟音オルタナサウンドに超絶キャッチーでどこまでも優しい歌メロ。「どんなに寂しくても誰も迎えに来ないよ/でも行こう生まれ変わる朝が来た」という幼少〜少年時代の自分と決別する決意表明のような歌詞も泣かせる…。
5. スケアクロウ (2007)
・Oasisを思わせる雄大なバラード。Peeちゃんのギターが歌メロよりも「語ってる」感じがしてる。特にサビ。そしてドラマチックなギターソロ。この曲は一見するとラブソングだけどメンバーに向けて歌われてたはず。それを踏まえて聴くとまた沁みる。この曲やるのはちょっと意外だったけど嬉しかった。
6. バビロン天使の詩 (2002)
・変テコなギターリフでゴリ押しするあたりピロウズらしい曲。サビの疾走感やCメロでのギターポップ感もたまらない。歌詞はよく分かんないしMVはもっと意味分からない。そんな変な曲。ライブで聴いたのは初めてでこれも嬉しかった。
↑低予算MV。まるで風邪を引いた時見る夢。
7. I know you (2003)
・カントリーロック風?の荒っぽいサウンド。サビの「but I know you×4 and fallin’ love」が示す通り勢いだけで突っ切るような曲。
「こんな星なんて大嫌い 必殺チョップで今に砕いてみせるわ」って言う「キミ」…笑。どういうシチュエーション?
8. サリバンになりたい (1992)
・ものすごい初期の曲。やるかなーとは思ってたけど「俺は今でもサリバンになりたい!」というMCでブチ上がった。キレッキレのガレージロックでPeeちゃんのカッティングがカッコ良すぎてもう本当にこの曲聴けただけでも来た意味があったなと思えるような曲。ここから6曲ほど大好きな曲が続いて死にそうになった。
9. Last Dinosaur (1999)
・ピロウズで一二を争う好きな曲。疾走感があるけどどこか儚いオルタナギターロックで、サビでシューゲイザーっぽくなるとこが好きすぎる。自分はこの曲を「自分らしくいるために孤独であることを辞さない、その決意の曲」だと思っている。何処でだって、誰の前でだってただ自分でいたい。
ところで再録ver.もそうだったけど、「気づかれなぁ〜ぁ〜ぁ〜いで」と伸ばす歌い方に変わったのは謎。
10. Please Mr.Lostman (1997)
・5thアルバムの表題曲であり、自分のTwitter IDの元ネタ。ピロウズというバンドが思うように世の中に受け入れられず、音楽業界の遺書のつもりで書いたアルバム。そのラスト曲。絶望と僅かな希望が入り混じって達観してような雰囲気になってる。「ねじ曲がった時代なんて関係ない僕らは出会った/それが全てだろう?」。Peeちゃんのギターは曲に寄り添うように優しい。
11. No Surrender (2008)
・意図せず震災を意識したみたいになった曲。メッセージ性の強い歌詞で「どんなに悲しくても生き延びてまた会おう」なんて言われたらライブ終わるんじゃないかと思ってしまった。
12. Kim Deal (1999)
・「永遠のオルタナティブクイーンに捧げる」というMCからこの曲。歌詞を要約すると「みんなが好きなあの曲なんてクソ!君しかいらない!」みたいな感じ。個人的な話をすると自分は高校生の頃、リアルタイムで流行っていたバンドの多くが大嫌いで、「どうしてこんな音楽がつまらない時代なんだ!」と本気で思っていた。実際のとこ自分があまりに意固地だったのと視野が狭かったのはあるけど、そう思えたからこそピロウズだったりOasisだったりにのめり込むことができたのかもしれない。それでも何かを嫌うことはエネルギーがいるし苦しくて、それを思い出して涙が出てきた。そういう思い入れ含めてこの日のハイライトでした。アアウアアウアウアアウアアウイエ〜。
13. ぼくはかけら (1990)
・変な声出た。これも初期の曲でまあ何てことない軽快なロックンロール曲だけどかなりのレア曲なのでびびった。「ぼくのやり方じゃ誰も認めないのさ」というさわおさんのエゴの強さが伺える。50代になった今でもこのノリなので推せる。
14. 1989 (2009)
・絶対やるよねそりゃ。トボトボ歩きながら呟くような演奏が、ラスサビでラウドになるエモーショナルな一曲。「ただ黙ってしゃがみ込んで 楽しそうな街にいる」。少年的な孤独や疎外感が色濃く出ていて泣ける。因みに1989年はピロウズ結成の年。サリバンからこの曲まで聴きたかった曲が続いて全曲発狂ものだった。自分が考案したのかと思うようなセトリ。
15. ニンゲンドモ (2018)
・披露された中では最新曲。さわおさんにしてはかなりリアルで社会批判を含んだ歌詞に初聴はびっくりした記憶。さわおさんの口からまさかコンビニのレジで働くタイ人が出てくるとは…。失礼ながら一旦ここで気持ちが切れた。
16. 雨上がりに見た幻 (2009)
・20周年ライブ以来10年振りに披露された。自分達を「時代も背景もそぐわない遺物」と言い放つ。それでもここまで歩いてきたんだというそんな曲。ややシリアスなトーン。
17. サードアイ (2005)
・ス○ロークス風のギターリフが印象的な疾走感のあるギターロック。MY FOOTと同じく間奏のギターのハモりや絡みが聴きどころ。ステージ後ろのスクリーンに映し出される映像がめちゃくちゃチープでいかにもピロウズという感じでした。
18. Advice (1999)
・超簡素なオルタナパンクロック。ピロウズの全英詞曲は大抵何かにキレてて、この曲も「お前のアドバイスなんていらない!失せろ!」いう内容の歌詞。シンプル極まりないギターリフからブチ上り。これは何回かライブで聴いたことあったけど何回聴いても良い。
19. Swanky Street (1997)
・名曲中の名曲。ストーンローゼスみたいなキラキラしたサウンド。歌詞は「壊れてもいいんだスピードを上げてよ/僕らが全部憶えてる」とこの時期らしく悲観からの開き直り。この曲はPeeちゃんのギターソロが神がかっていて、あの短い時間によく詰め込んだなーと。
イントロで揃わないミスがあり、やり直しになるというハプニングがありました。
20. About A Rock’N’Roll Band (2014)
・ロックの初期衝動を思い出すような、おじさん的若々しさを感じる曲。「愛がないぜ椅子取りゲーム 君とサボって床に座った」というさわおさんしか思いつかないような歌詞がすごい。
21. Little Busters (1998)
・ライブも終盤なんだなと感じた。サビとそれ以外しか無いような超シンプルなピロウズの代表曲の一つ。英語詞のサビは「大人は信用ならないぜ!」みたいな感じ。アウトロが長めのアレンジで新鮮だった。
22. Ready Steady Go (2012)
・本編ラストの曲。この曲はそこまで思い入れないので「あーやるんだ」という気分だった。曲が終わるとアンコール待機。
〜アンコール〜
23. ストレンジカメレオン (1996)
・演らない訳がない。ピロウズの転換点となっな大切な曲。音楽業界への敗北感とファンへの感謝と色々な感情が入り混じった歌詞。全てが名歌詞だけど、「君といるのが好きであとはほとんど嫌いで まわりの場所に馴染まない出来損ないのカメレオン」という歌詞が一番刺さる。孤独と疎外感、ピロウズの歌詞を象徴するかのような一節。
24. ハイブリッドレインボウ (1997)
・この2曲の流れは時系列的。ストカメで軌道に乗ったピロウズのギラギラした野心が色濃く出ている。「昨日まで選ばれなかった僕らでも明日を待ってる」。サビで歪んだギターが爆発するUSオルタナ感が最高。
〜ダブルアンコール〜
ここで名曲Thank you, my twilightが会場に流れ、観客大合唱。演奏してほしかったけどこれはこれで感動。
25. Ride on shooting star (2000)
・さわおさんの掛け声で発狂しそうになった。これも変テコなギターリフや超シンプルな曲構成と意味不明な歌詞がピロウズ流のポップって感じ。この曲やるだろうと思ってたけど、まさか演らないのでは?と思ってたので発狂。
26. Funny Bunny(1999)
・まあラストは絶対この曲だと思ってた。アルバム内の何てことない一曲が、エルレのカバーやアニメ・スケットダンスで取り上げられたことによりいつの間にか代表曲へ。そして2019年10月、CMに起用されたことにより(カバーだけど)トレンドワードにまで上がるという事態に。個人的にはサビのフレーズばかり強調されるのも、エルレのカバーが原曲より有名になるのもあんまりだけどまあいいや。「世界は今日も簡単そうに回る そのスピードで涙も乾くけど」という歌詞、天才。
そして去り際、さわおさんが「音楽業界は全く信用してないけど、君達のことは信用したい」と一言。音楽業界を全く信用してないのも、ファンを信用「してる」でなく「したい」なのも如何にもさわおさんっぽくてカッコ良かった。
〜トリプルアンコール〜
27. Locomotion more!! more!! (2016)
・混雑を見越して帰る人もちらほらいる中、一曲だけ披露。アルバムラスト曲特有の短くシンプルで意味不明歌詞のロックンロール。「ヨコハマシティ」と歌詞を変えてたのも良かったです。ファニバニじゃなくてこの曲がラストなのがピロウズらしい。感傷的に終わらせない。
21時40分頃 終演
・そんなこんなで計27曲。ピロウズのライブがそもそも去年のBAYCAMP以来だったのもあつて本当に楽しかった。やってほしいと思ってた曲大体やったてくれた。ノンフィクションとか白い夏と緑の自転車、赤い髪と黒いギターとかはやると思ってけどやらなかった。全体的にロストマンからビバークまでの曲が多めで、最近の曲も割とやった。可能性かなり低いと分かってても、初期の曲だとTiny Boatとか僕らのハレー彗星やってほしかったな。とにかく曲が多いのであれこれ言ってるとキリがなくなるので、まさにベストなセトリだったと思います。
やっぱりアニバーサリーということもあり、ラブソングや言葉遊びみたいな歌詞の曲は少なめで、孤独や疎外感、フラストレーションを歌った曲や応援歌というかメッセージ性の強い曲が多かったなーという印象でした。