2020年ベストソング50

上半期

50. 理解者/THE NOVEMBERS

49. From Dusk Till Down/THE ORAL  CIGARETTES

・The 1975に感化されたのか大きく音楽性を変えたアルバムから一曲。去年のワンオクセカオワに続くド邦楽バンドの変化。

48. Neo Utopian/TAMTAM

47. Remy up feat.IO/KEIJU

46. RUN AWAY feat.chelmico/m-flo

・めちゃくちゃな曲調だけど楽しい。

45. SPECIAL/ROTH BART BARON

44. Rollin’/WONK

43. NOBORU/betcover!!

42. 傾城大黒舞/女王蜂

・ここ2作は良いけどアクが強すぎて胃もたれしがち。

41. Imagine Sibling/No Buses

40. 優しさ/藤井風

・業界的には流行らせたかだたんだろうけど、ドルチェ&ガッバーナの影に隠れた感。

39. Pop Music/広瀬大地

・詳細不明ながら良質なポップスをやっている。ジャニーズの曲っぽい。

38. 境界のSister feat.まな/なみちえ

・ゴッチの音楽賞で話題に。

37. More Life feat.Ryohu/Shin Sakiura

36. bubbles feat.NTsKi/South Penguin

35. Sports/Mega Shinnosuke

・TENDOUJIかと思った。

34. Sunday in the park feat. STUTS/堀込泰行

33. パレード/MIZ

・モノノアワレのギター2人のユニット。

32. トビウオ/Awesome City Club

31. 北へ向かう/寺尾紗穂

30. Danced Once/Johnnivan

・良いんだけどこのジャンルだとどうしてもCHAIがよぎる。

29. melt bitter/さとうもか

・“melt summer”の続編らしい。

28. 棒人間/Breimen

・ファンクでロックな歌モノ。その塩梅が丁度良くて聴きやすい。

27. life hack/Vaundy

・話題の新鋭。あまり良い印象は無いけどこの曲は気に入っている。

26. Fdf/cero

25. Runnin’ feat. kZm, SIRUP/BIM

24. 楽しい蹴伸び/Chara+YUKI

・個性の塊のような2人がTENDREの手で邂逅を果たす。

23. I LOVE…/Official髭男dism

・“宿命”に続きビートを強調したアレンジで好印象。

22. Tell me/milet

・業界ゴリ押し歌姫は荘厳なアレンジにも負けない魅力的な歌声。

21. 睡魔/ミツメ

20. 健全な朝/yonige

・今までののっぺりした音像からゴッチ提供でまさかの覚醒。

19. Easy/Age Factory

・ギターレスでロックの攻撃性を表現した挑戦的な一曲。

18. Stay/岡田拓郎

・昨年プロデュース業で大活躍だったシーンの真打ち流石の出来。

17. 変な島/柴田聡子

電波ソングとしか言いようがない。好き。

16. Who Said it feat.仙人掌/5lack

・ヒップホップには明るくないけど、そこらのトラップとは格が違うように思えた。

15. Lullaby/角銅真実

・これが玄人です。

14. Under Pressure/CIRRRCLE

・一応ラップだけど限りなくポップで聴きやすかった。

13. Why can’t/SIRUP

・低音効かせたダンスR&B

12. Fly with me/millennium parade

・アルバムはよ。

11. ミッドナイトランデブー/Shohei Takagi〜

ceroフロントマンのソロ。端的に言えばローファイエキゾチカ。

10. 恋人ごっこ/マカロニえんぴつ

・正統派な歌モノポップロック。アレンジも秀逸。

9. Unknown/Friday Night Plans

・2ステップかドラムンベースか、Black Boboiにも通じる艶やかなダンスビート。オーサム。

8. カルトボーイ/Mom

・遂にダークサイド全開。アルバムも期待大。

7. 5Hard to the 2B/Tokyo Health Club

・シティポップの徒花って印象だったけどかなり良かった。ネオソウル風な揺らぎとラップの相性が良い。

6. TEENAGE VIBE feat.tohji/kZm

・Block Partyのリフをサンプリングしたヒップホップ版青春パンク。tohjiの訳わからないラップもすごい。

5. 人間だった/羊文学

・ヒリついたギターの鳴りが戻ってきた。これを待っていた。やっぱり塩塚モエカの歌声は唯一無二。

4. Ready Cheeky Pretty/CHAI

MGMTかと思うような遅いテンポのサイケポップ。やりたい放題やってて楽しい。

3. かけあがって/BBHF

・アルバムが延期になってしまった代わりに急遽リリースされた曲。穏やかなインディーフォーク。

2. Sparkle/iri

・いよいよ機は熟し、地上波にも出演するなどブレイク。Kan Sanoを招いたこの曲は際立って良い。とにかく良い。

1. BIRTHDAY/Mr.Children

・愛こそすべて。Worlds endを想起させるストリングスとドラムが躍動するアレンジに加えて、音響がめちゃくちゃ良い。歌詞もミスチルらしさに富んでいて贔屓目抜きに2020年ナンバーワン。(ギターの存在感の無さも実にミスチルらしい)

 

私を構成するアルバム2020

暇なのでやります。

 

Q/Mr.Children(2000)

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・中学からずっと聴いてるミスチルの傑作。大ブレイクから深海リリース、活動休止を経た彼らが辿り着いた境地がこれ。浜崎あゆみによって連続1位が途切れセールス的には失敗したものの、ファンからの人気が高い一枚。

このアルバムには、他の作品にあるような統一感が一切ない。その混沌さが最大の魅力。一曲目の「CENTER OF UNIVERSEから早速キマってる。サイケな出だしから2番でテンポアップして戻ってこない。桜井さんの歌も何処か吹っ切れたようなヤケクソ感。まさに躁状態「NOT FOUND」なんてあみだくじでコードを決めているのに超名曲に仕上がっている。全盛期に出してたらバカ売れしてたはずだ。ボブディランの歌い方を真似た「12月のセントラルパークブルース」や、途中で語りが入る「友とコーヒーと嘘と胃袋」とかもキメてるとしか思えない。国民的バンドという肩書きを放棄した遊び心溢れる曲ばかりだ。

このアルバムには、「口笛」「つよがり」「ロードムービーといった純粋に質の高いラブソングもちゃんと収録されている。この3曲はミスチル屈指の名曲だと思う。次作IT’S A WONDERFUL WORLDからはまた国民的バンドとしての立ち位置を取り戻していくミスチル。過渡期だからこその混沌が詰まったマスターピース

 

Masterplan/Oasis(1998)

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・高校入学前後にハマったOasisは、僕が洋楽を聴くきっかけになったバンドだ。傍若無人で誰にでも暴言を吐くのに、日本人よりも邦楽っぽいバラードで大合唱を巻き起こすギャラガー 兄弟に少し憧れていたのかもしれない。

このアルバムはシングルB面を集めた裏ベストにも関わらず名曲揃い。兄弟ツインボーカル「Acquice」は何故シングルで出さなかったのかという程のアンセム。イントロからサビまで超キャッチーで明快な楽曲。Fade Away」「Stay Young」など、若さ溢れるアップテンポなギターロックは意外とフルアルバムには少ないので貴重。そしてアコースティックなTalk Tonight」「Half the world away」も名曲。初期2枚に勝るとも劣らない名盤。

 

Mellon Collie and the Infinite Sadness/The Smashing Pumpkins(1995)

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・ハードロック〜メタルとニューウェーブ〜ドリームポップが溶け合ったクセの強いスマパンの2枚組アルバム。スマパンには高2の時ハマった。スキンヘッドの大男、日系人ギタリスト、女性ベーシスト、凄腕ドラマーという個性の塊みたいなメンバー編成も分かりやすくて良かった。

このアルバムはとにかく曲が多くて体力がいるけど、ストリングス全開のクサメロアンセム「Tonight Tonight」と、変てこなリズムループに感傷的な歌詞が乗った「1979」がとりあえず必聴。基本的に静と動を繰り返すハードな曲が多いものの、時折覗くメルヘンかつゴスな世界観がノリが彼らの特徴。「Cupid De Locke」とか「Beautiful」に顕著。曲単位だと一個前のアルバムとかの方が好きだけど、全18曲という熱量含めてアルバム単位だとこちらの方が好き。

 

クムイウタ/Cocco(1998)

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・Mステ逃走事件で知ったので、メンヘラのやばい人みたいな認識だったCocco。高2の時に聴き始めた。怨念じみたメンヘラハードロックの「濡れた揺籠」みたいに暗くて重い曲が多い。X-JAPANのHIDEが中島みゆき×Nirvanaという形容をしたのも頷ける。彼女の出身地、沖縄を思わせるレゲエ風の「強く儚い者たち」も不穏な歌詞があったりして良い。

また、「髪がなくて今度は腕を切った」という衝撃的な歌詞が飛び出す「Raining」は痛みや憎しみを美しい歌へ昇華させた彼女を代表する一曲。これがシングルとしてリリースされ、チャート1位を獲得したのはすごい時代だったんだなと思う。本人の表現力と時代がマッチした名盤。

 

愛のゆくえ/きのこ帝国(2016)

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「東京」をリリースしたくらいで聴くようになったきのこ帝国。初期のメンヘラオルタナシューゲイザーから、どんどん毒が抜けていかにもJ-POPなバラードまで歌うようになった彼らの最高傑作。

このアルバム最大の特徴は柔らかで靄がかかったような音響だと思う。表題曲「愛のゆくえ」が本当に素晴らしい。初期のシューゲ路線と、「東京」以降の歌モノ路線が濁りなく溶け合った集大成のような曲だ。この曲とフィッシュマンズを思わせる「夏の影」がアルバムの中でも抜けている。そして渾身のロックバラード「クライベイビー」で締める。このアルバム出して解散で良かったのでは?と思うほどに理想的な音が鳴っている名盤。

 

Puberty 2/Mitski(2016)

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・日系アメリカ人、ミツキミヤワキ。彼女のことはこのアルバムがリリースされた少し後に知った。次作「Be the Cowboy」も大好きだけどこっちにした。Pixiesあたりからのオルタナロックと、Bjork的な雰囲気を併せ持ったミステリアスなシンガー。このミステリアス具合はCoccoにも通じるものがある。捻くれたサウンドとどこか優雅なボーカルが相まったまさにインディーな音楽。とても好き。

 

PORTAL/Galileo Galilei(2012)

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・GGをちゃんと聴くようになったのは2016年に活動休止した後だった。もっと早く聴いていれば自分の10代のアンセムになっていたかもしれない。このアルバムは、それまでの王道邦楽ギターロックからエレクトロな音色を取り入れた意欲作。この時メンバーはハタチ前後。確実に生き急ぎすぎていた。

とにかくさよならフロンティアが名曲。少年時代との決別を歌った歌詞は、前述したスマパン「1979」からインスパイアされたらしくそのエピソード含めて邦楽の中でも1、2を争うくらい好きな曲。エレクトロ×シューゲイザー「星を落とす」なんかも良い。「Good Shoes」「スワン」とか寂しげな曲もGGらしくて好きだ。

全体的に海外インディーポップを意識しているんだけど、どうにも拭えない邦楽っぽさや拙さがあってそこが良い。20そこそこだった彼らの刹那を切り取った名盤。

 

Paraiso/Yogee New Waves(2014)

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Suchmosceroと共に(ネオ)シティポップブームを引っ張ったバンド。初めて聴いたのは2ndアルバムWavesだけど、結局1stが一番良いと思う。

フィッシュマンズ譲りのサイケ感ダブ感を持ったMegumi no Amen」は、「若者のエスケーピズム(逃避願望)」と形容された初期ヨギーそのものだ。終わりゆく時代へのラブソング「Climax Night」もどうしようもなくやるせなくて寂しい。フロントマンの角舘健悟が「伏し目がちだった」というようにこのアルバムは今振り返ると内向的で後ろ向きだ。また、平和を祈念ソング「Hello Ethiopia」からはヨギーズ特有の死生観が垣間見える。

そうして内面に籠もったエネルギーは、終盤の「Listen」と「Dreamin’ Boy」で放出される。都会に生きる若者たちのエスケーピズムを描き切った名盤だ。

 

AINOU/中村佳穂(2018)

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・生まれながらの天才が良いインプットをしたらこうなるんだなと思った。邦楽史に残るアルバムだと思う。まるで音で遊んでるみたいにどこまでも自由奔放なグルーヴ。語りやスキャットも楽器の一つみたいに機能している。いちいちジャンル分けするのも野暮に思えてくる。

ご機嫌なグルーヴの「GUM」とか「アイアム主人公」はその才能を遺憾なく発揮している。一方、永い言い訳」「忘れっぽい天使」というピアノ弾き語りの2曲からは、装飾を剥ぎ取ったことで歌メロの良さが際立っている。

アルバム終盤の「そのいのち」は初聴で鳥肌が立った。まるで心臓の鼓動のような生命力のある民謡的サウンドも、「いけいけいきとしGOGO」という歌詞も生きることを讃え、全肯定してくれている。演奏が歌詞の説得力を強めているように感じる。

このアルバムが存在することがある種の希望だ。

 

 

2019ベストライブ10選

もう昨年のことになってしまった2019行ったライブの中からベスト10を決めました。

 

⑩9/27 ナンバーガール

・16年ぶりの復活、そして幸運にもチケットが当たりナンバガを見た。年を取った彼らのパフォーマンスが心配だったけど杞憂だった。田渕ひさ子がただただ格好良かった。「日常に生きる少女」の間奏での1分ほど続いたノイズピットがハイライト。

 

⑨6/28 □□□ @Boy 10th Anniversary

・東京のオールナイトイベントという圧倒的アウェーで緊張しっぱなしだったこの日。日付が変わる頃に始まったクチロロは24時手前で「00:00:00」を演奏し始めた。この曲で迎える新しい一日。まるで年越しライブみたいなエモーショナルな瞬間だった。

 

⑧6/2 カネコアヤノ @森道市場

・雨の森道、髪を切ってチャイナ服で現れたカネコバンドの鳴らす音は、底知れぬエネルギーをもった生き物だった。「さよーならあなた」の林くんソロや、最後にやった「愛のままを」の轟音にやられた。フェスなのに10曲くらいやる大盤振る舞い。

 

⑦6/20 D.A.N.

・サポートメンバーである小林うてなが復帰したことにより「Dive」「Native Dancer」がセトリに復活。酩酊的なグルーヴは心地良いのもそうだけど、何処かゾクゾクするような感覚で素晴らしかった。最後を「Pool」で締めたのも良かった。

 

⑥1/20 中村佳穂 (w おとぎ話)

・アルバム「AINOU」で高止まりした期待値より更に上を行くライブだった。シンセベースが効いた「GUM」のアレンジが最高だった。中村佳穂はミュージシャンと言うよりも、音楽そのものが具現化した姿みたい。新年一発目からとんでもないものを目撃してしまった。

 

⑤2/13 Mitski

・初の大阪のライブハウス、インターンの後にスーツで行ったこと、海外アーティストのワンマン、と、かなりイレギュラーな条件が揃ったのもあって強く印象に残っている。踊りながら歌うMitskiは気品があってめちゃくちゃ好みなインディーポップだった。本当に行けて良かったと思ったライブ。

 

④12/9 Cocco

・高2の時からずっと聴いてるオンリーワンな歌姫のライブに遂に遂に行けた。ヘヴィで暗い曲から美しいバラードまで、一つの劇をみているような気分だった。Mitskiと同じく踊るように祈るように歌う姿が美しくて尊かった。存在が浮世離れしていて同じ世界にいるとは思えない。

 

③10/17 the pillows 

・同じく高校の頃から大ファンなピロウズの30周年を横浜アリーナまで赴いてお祝いできた。彼らの音楽はずっと苦しかった高校時代のすべてであり、特別な思い入れがある。当時は共感する歌詞が多すぎてまるで自分が書いたように思えていた。その意味では山中さわおはかつての自分の生き写しだった。そしてこの日は過去の自分との決別の日だったのかもしれない。

 

②5/26 Mr.Children

・自分が音楽を好きになった原点中の原点。自分にとってミスチルの歌は生活インフラみたいなもの、当たり前すぎて気付かないけど何より大切なものだった。ライブが始まり、4年振りに桜井さんの姿を視界に入れた瞬間ボロ泣きしてしまった。Mr.Childrenに出会えた人生で本当に良かった。ちょっとレアな曲も聴けてブチ上がった。

 

①9/10 Yogee New Waves

ミスチルピロウズを差し置いて堂々の一番はやっぱりヨギーの1stアルバム再現ライブ。リアルタイムの邦楽を聴くきっかけになったヨギーはミスチルと同じくらい自分にとって意味のある音楽だ。ヨギーを愛してやまない人が集ったこの日の熱気は凄かった。自分の知らない頃のヨギーがそこにいた。2部構成の後半戦、「Megumi no Amen」が始まるとモッシュと大合唱が起こりバンドも客も大きなうねりに飲み込まれていくように感じた。あの空間は本当に凄かった。一人一人の感情が剥き出しになっていくような、それまで経験したことのない雰囲気だった。

 

以上2019年行ったライブベスト10でした。

2020年も強く記憶に焼き付くようなライブを観たい。

 

12/27 RADIO CRAZY

先日、レディクレことRADIO CRAZYに行ってきたのでそのライブレポ書きます。

 

13:25〜 カネコアヤノ

・新幹線で名古屋から大阪まで移動。そしてスパイスカレー屋に並んだためこの時間から。本当は雨のパレードが見たかった。

 

カネコアヤノのバンドセットは森道市場以来だから半年ぶりくらいになる。あの森道が完璧だったし曲も多かったから物足りないと言えば物足りない。でも規制に引っかからず聴けただけ良かった。

そもそもレディクレ行きを決断したのは彼女のワンマン名古屋公演がインフルによって延期になったからだった。「光の方へ」絶対やると思ったのにやらなかったのは残念。

 

14:20〜 フレデリック

・時間が空いたのでビバラ2018以来振りのフレデリック。最近はシンセ(同期)を取り入れてサカナクション化してる。テンポも落としてディスコファンク的(?)になってた。

新曲「イマジネーション」は野太いベースが引っ張るのフレデリックストーナーロック。この曲で「知らない曲でも盛り上がれますか!?」と煽っておきながら最後はオドループした。最近はファスでオドループしないってどっかで聞いて好印象だったのに。まさか2019年にもなってオドループ聴くことになるとは思わなかった。

やっぱり大きなステージ特有の曲中のコールアンドレスポンスとか、集団催眠みたいにサビで手挙げるのとかは気になる。オーオー言い過ぎ。

 

15:05〜 Nulbarich

・前は雰囲気オシャレ感が引っかかってそんな好きじゃなかった。ただ最近「雰囲気オシャレの何が悪いんだ?」と思い始めて割と好きになった。

今年出た2枚のアルバムからの曲が殆どだった。唯一2ndアルバムから披露された「Zero Gravity」はかーなり良かった。全体的にカッティング主体の曲が多いので若干ダレるけど良いステージだった。ただここでもオーオー言い過ぎ問題(Stop Us Dreaming)が気になった。大きなステージとバンドという形態はやっぱり相性が悪いのかもしれない。

 

17:00〜 おいしくるメロンパン

・バンド名や声や容姿でネガキャンされやすい損なバンドだと思う。演奏はソリッドで変拍子も使っててかなり好き。2010年前後の匂いがする。特に原曲よりさらにテンポアップした「シュガーサーフ」はスリーピース特有の荒ぶるベースラインが炸裂してて良かった。

そこまで音楽性の振れ幅は無いけど歌詞は独特の世界観がある。そこそこ好きなので頑張ってほしい。

 

17:45〜 Yogee New Waves

・今年6回目、トータルでは何と15回目!の

ヨギー。[Alexandros]との被りで会場は全然埋まってなかったけど、前の方はワンマン並の盛り上がりで良かった。去年のレディクレでほぼ封印状態だった「Dreamin’ Boy」を突如演奏したらしいので若干期待したものの、ほぼメジャーデビュー以降の曲でまあありがちなセトリだった。それでも楽しかった。ヨギーのライブはとにかく自由なのでいい。

 

18:25〜 Tempalay

・ヨギーから急いで移動し規制ギリギリで入った。間違いなくKing Gnuブレイクの恩恵を一番受けてると思う。いつの間にこんな人気出たんだ…。

今年出たアルバム全然好きじゃなかったけどライブで聴くとまあいいんじゃない?くらいにはなった。でも「脱衣麻雀」と「そなちね」イントロイントロ似てるのは差別化してはしかった。脱衣麻雀2回目やるのかと思ってしまった。そして遂に「新世代」がセトリ落ちした。

今回アンテナをパンパンにしたTempalay。レディクレ行くような層までこんな癖のあるサイケポップが届いてるの本当にすごいことだと思う。未だに邦ロック・ロキノン系バンドが跋扈するフェスシーンだけど、着実にその枠外の音楽も支持を広げている。

 

19:40〜 フジファブリック

・そして最後は今年メジャーデビュー15周年のフジファブ。ロッキン2017以来2回目。今日は総くんが調子悪そうだった。それかMCの通り感極まっていたのか。

志村時代の曲は「Sugar!!」と「若者のすべて」だけ。それ以外はここ数年の曲だった。6曲+Lステージのトリなのにアンコールなし だったので若干消化不良。

 

今回ライブを観て、志村亡き後のフジファブリックにはあんまり思い入れがないし、そこまで好きじゃないなと改めて思った。そしてフジももう昔のバンドとしか思えなくなった。最近の曲もアレンジが古い。もう彼らのライブは観なくていい。

 

以上7組のライブを観ました。ベストアクトは意外にもおいしくるメロンパンかも。他にライブが無い時期だから有り難いけど、正直こういうロキノン〜邦ロックフェスは自分の好みと遠すぎてしんどいしあんまり行きたくない。そう思った。

 

 

 

 

 

年間ベストアルバム2019

いうことで邦楽洋楽合わせて18枚のアルバムを選んだのでちょっとした解説をします。

音楽理論も知識もないので色々拙いけど、活字中毒の人は是非読んでみて下さい。

※2020年3月大幅修正しました

 

改めて選んだ邦楽9枚です。去年のAINOUのような中毒的にハマった作品が無かったので特に順位とかは付けてません。強いて言うなら後ろ2枚は迷った末入れたのでワンランク落ちるかも。

 

①Piercing/小袋成彬

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・突如リリースされた「分離派の冬」と呼ぶべきアルバム。前作の雰囲気も残しつつより音楽的に進化。多くの客演を招いた2作目にして集大成的な作品。シームレスに曲が繋がっており、アルバム全体で一つの作品という印象が強い。聴き終わった後の余韻が味わい深い。前作同様、本気なのか冗談なのかよく分からない歌詞も光る。2019年を代表するに相応しい作品。

 

②BLUEHARLEM/Yogee New Waves

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・出た時点で邦楽年間ベスト確定だった。メジャーデビューして初のアルバムということでキャッチーな「Spring Cave e.p.」の続編みたいなアルバムを予想していたけど、その予想は良い意味で裏切られた。「Suichutoshi」と「emerald」がアルバムの核だと思う。「emerald」は角舘健悟の過剰なロマンチシズムが色濃く出ていて、艶やかなギターも相まって独特の雰囲気になっている。

 

③Songs of innocence and experience/DYGL

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・1stも良かったけど今作で音楽性の幅がぐっと広がった。音も以前より生々しく響いてる印象を受けた。アルバムの中でも「Don’t you wanna dance in this heaven」が去年ライブで一足先に聴いた時からお気に入り。AORっぽい2曲も良かった。シンプルにロックバンドとしてめちゃくちゃかっこよくて、でもそれだけじゃない良さを持ったアルバム。

 

④がんばれ、メロディー/柴田聡子

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・前から名前は知ってたけど、今作で本格的にハマった。全曲どキャッチーだし、ボーカルは自由奔放だし、ところどころに意味不明な歌詞が出てきてもう好きに決まってるアルバム。ベストトラックが決められないくらい全曲良い。

ギターは元、森は生きているの岡田拓郎なんだけど、優河にナツノムジナにSouth Penguinにと彼の関わった作品は軒並み素晴らしかった。

 

⑤Ghost Notes/Kan Sano

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・まずジャケットがぶっちぎりの年間ベスト。今年はこの手のネオソウルっぽい音楽に一時期ハマっていて、これはその中でも特によく聴いたアルバム。特に「My Girl」はリピートしてずっと聴いていたい陶酔感がある。このアルバム、作詞作曲演奏からミックスまで全部彼一人でやったらしい。すごい。

 

⑥ANGELS/THE NOVEMBERS

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・去年まで「ART-SCHOOLの親戚」くらいの印象でよく知らなかったノベンバ。TLの絶賛通りのアルバムだった。過去のあらゆる音楽を飲み込んだ上で、2019年の音を鳴らしてるみたいな感じ(?)。特に「BAD DREAM」の無敵感はすごくてイントロからもってかれる。もうちょっと多くの人に聴かれてもいい気がする。

 

⑦エアにに/長谷川白紙

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・去年ミニアルバムをリリースした時はあんまピンときてなくて、1年かけて耳に馴染んでいった。暴力的なビートの応酬と崩壊する寸前で踏みとどまってるみたいな不安定な歌メロが新鮮。新しい感性を持ったアーティストだと思う。脳内を覗いてみたい。

 

⑧Traveler/Official髭男dism

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・この9枚の中でメジャー過ぎて明らかに浮いてる2019年を代表するアーティスト。

「Pretender」「宿命」「Stand by you」のシングル3曲とも最近の洋楽をモロに意識したサウンドで結構尖ったことやってるのに、最終的にはJ-POPな仕上がりになっている。その他アルバム曲も色んな方向に音が飛んでいて良かった。

 

⑨Andless/Daichi Yamamoto

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Dos Monos、VaVaと迷った末に選んだ。

トラップはそこまで好きじゃないので、こういうメロウな質感多めのが好き。多彩なビートと客演で18曲もあるけど飽きずに聴ける。客演も中村佳穂とかフレシノとか自分がよく聴く布陣ですんなり入れた。

 

・本命不在だった2019年は年末に①の小袋成彬が全て掻っ攫った。⑤はこの年よく聴いたネオソウル系のジャンルを代表している。また、⑥⑦の流れは今後の邦楽シーンに少なからず影響を与えるはずだ。

 

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インスタの投稿では邦楽はベストEP/シングルも公開しました。

 

①CLOSE EYE/Age Factory

・2018年始にライブ見た時は本当にどうでも良かった。それが2年足らずで無視できない存在になってきた。それが嬉しい。静と動の緊張感があるオルタナロック。

春の嵐/ROTH BART BARON

・北欧っぽさのあるただただ美しい曲。最後までサビを伏せておくニクい構成にやられてしまった。

③Cakes EP/Homecomings

・日本語詞が完全に定着した。リード曲はそれまでに無かった性描写もあって、でも曲調はどこまでも優しくて大好きな曲。

④Somewhere/Luby Sparks

シューゲイザー系のバンドが80’sの要素を取り入れることで実現したポップでキラキラした世界観が良かった。

⑤Mirror Mirror EP/BBHF

・今年出た2枚のEPが一枚に纏まっていれば間違いなく年間ベストだった。GGから続く音楽的実験の到達点。もう一方のEPもとても良かった。

⑥午後の反射光/君島大空

・2019年に知ったアーティストの中では一番良かった。繊細で美しい音世界が広がるオルタナロック。

朝顔/折坂悠太

・彼がまさか月9の主題歌になるなんてね。最後の展開が素晴らしかった。祈るような歌声と歌詞。

⑧めぐる EP/優河

・岡田拓郎が手掛けた自然や生命を想起させる4曲。もうこれは彼女の声質が素晴らしいと言うほかない。

⑨Summertime/RIRI, KEIJU, 小袋成彬

・最強のコラボだった。2020年代はこういう曲がヒットチャートに並ぶようになってほしい。

 

・2018年ベストアルバムに選んだアーティストが5組選出されている。アルバムよりもこちらの方がレベルが高かった。フルアルバムだったら年間ベスト当確の⑤は本当に素晴らしい。新人⑥はこれからも注視していきたい。

 

〜洋楽〜

続いて洋楽。邦楽と比べて圧倒的に知識が足りないのでミーハー寄りです。去年洋楽は年間ベスト作ってなかったので先日ついでに作りました。

 

以下今年の9枚です。

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①Coz I Love You/Lizzo

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・洋楽では一番気に入ったアルバム。Tik Tokでバズったらしい。見た目のインパクトがすごいけど、歌声もとにかくパワフル。最近のヒップホップっぽいビートを使いつつ、サウンドはめちゃくちゃ派手で楽しい。Aerosmithみたいなバラードまであって良い。

②1000gecs/100gecs

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・たまたま発見してしまった謎の2人組。

ヒップホップに強めの電子音やスカパンクが入ってきたりと、とにかく「混沌」を音楽にしたような感覚のアルバム。トラップとエモとEDMとゲーム音楽を魔配合したら出来た失敗作。そんな感じ。中毒性が凄くて一時期本当にこればっかり聴いていた。

③IGOR/Tyler the creator

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・「バンド好きでも聴けるヒップホップ」という評判通りのアルバム。ラップと言うより歌モノ寄りで聴きやすかった。

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このアルバム出るまで「おもしろジャケットの人」としか認識してなくて、聴いてなかった過去作掘るのが楽しかった。

④MAGDALENE/FKA Twigs

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・高校生の頃、サマソニに出るかなんかでたまたま知った。ちょろっと聴いて印象に残ってたけどなんと5年振りのアルバムらしい。前作のスピリチュアルなオルタナR&Bからややボーカルは明瞭に。前の方が好きかなーと思いつつ今作も好き。

⑤Anak Ko/Jay Som

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・去年どハマりしたMitskiとちょっと似てる。程よくチルでファジーなギターが素晴らしい。こういう女性インディーポップSSWは飽和状態とも言われるけどやっぱり好きだ。1曲目のイントロからもう最高、変な音のギターソロも最高。

⑥Origin/Jordan Rakei

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・運良く来日公演に行くことができたので印象に残ったラカイくん。夏頃ネオソウルブームだったのでよく聴いていた。本当に語彙力無いけど流れるようなグルーヴに乗ったままずっと聴いていられる。こういう音楽を聴くようになったのはD.A.N.とか中村佳穂の影響が大きかった。

⑦When we all fall asleep, whre do we go?/Billie Eilish

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・2019年を振り返る上で欠かせないアルバム。サブベースが効いた暗いサウンドと囁きボーカルと強烈なキャラ。マリリンマンソンみたいな曲もあるのにこれが世界的に流行るんだ…と素直に思った。

⑧Hi, This is Flume/Flume

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・去年のSOPHIEや今年の100gecsの(悪)影響もあって、インダストリアルな音が心地良くなってしまいランクイン。インストが多くて歌は添え物。攻撃的な電子音は聴く麻薬。

⑨Hyperspace/Beck

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・ジャケットはネタっぽいけど良いアルバムだった。音が妙にチープなのが良い。ここ数年はハイファイ過ぎてあんまり好きじゃなかったのでこの質感の方が好き。ドリーミーな雰囲気の曲も良かった。

 

以上18+1枚、僕が今年気に入ったアルバムでした。こんなの自己満足でしかないけど、ちゃんと選ばないと一年終われないので毎年恒例にしていきたいです。それでは皆様良いお年を。

 

 

10/17 the pillows ライブレポ

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先日ピロウズの30周年を祝いに横浜アリーナまで行ったのでそのライブレポを書きますね。

 

19時過ぎ 開演

・まずメンバーの幼少期の写真が映し出され、母親のインタビューが流れます。 

シンちゃん:

・3冊の絵本を取っ替え引っ替えしてしてた。

・小3の時はクラスのリーダーだった。

・父親が買ってきたレコードで音楽に夢中になった。

 

Peeちゃん:

・生みの親と育ての親がいる。

・めちゃくちゃモテた。

・バンドのコンテストで一位になった。

 

さわおさん:

・片付け中に宿題をやってしまう。→要領がいい。

・小4-5年の時にクラシックギターを始めた。

こんな感じの内容でした。3人の母親が語っていたこと、東京に送り出すことの不安とファンあってこそのピロウズという話。

 

1. この世の果てまで (2001)

・そのインタビューを踏まえて、幕が開いてこれ。分かりやすく泣かせにいってる…。ピロウズには珍しい真っ直ぐな歌詞の熱いロックバラード。アウトロでPeeちゃんの美メロアルペジオが顔を覗かせるのがたまらなく好き。確かに一曲目に請け合い。

 

2. MY FOOT (2007)

・まあ演るに決まってる。13thアルバムのタイトル曲で、ツインリードのハモりが印象的な曲。ラスサビ前の「どこにいてもミスキャスト/誘われないのに断るセリフを覚えて」という歌詞がいかにもピロウズだし、自分のことを歌ってるように感じてしまう。間奏のハモリギターが最高。

 

3. Blues Drive Monster (1998)

・もう最高。シンプルなギターロックに乗せて歌われるのは「皆一体どんなシステムで感情コントロールしてんだ/満員電車に乗れなくて」という平然と続く退屈な日常への苛立ち。個人的な話をすると、大学に入りたての頃同じ一週間が延々サイクルするストレスから爆音で音楽を聴いて気を紛らわせていて、その記憶がこの歌詞とリンクした。

 

4. アナザーモーニング (1998)

・一曲目絶対これだと思ってた。轟音オルタナサウンドに超絶キャッチーでどこまでも優しい歌メロ。「どんなに寂しくても誰も迎えに来ないよ/でも行こう生まれ変わる朝が来た」という幼少〜少年時代の自分と決別する決意表明のような歌詞も泣かせる…。

 

5. スケアクロウ (2007)

Oasisを思わせる雄大なバラード。Peeちゃんのギターが歌メロよりも「語ってる」感じがしてる。特にサビ。そしてドラマチックなギターソロ。この曲は一見するとラブソングだけどメンバーに向けて歌われてたはず。それを踏まえて聴くとまた沁みる。この曲やるのはちょっと意外だったけど嬉しかった。

 

6. バビロン天使の詩 (2002)

・変テコなギターリフでゴリ押しするあたりピロウズらしい曲。サビの疾走感やCメロでのギターポップ感もたまらない。歌詞はよく分かんないしMVはもっと意味分からない。そんな変な曲。ライブで聴いたのは初めてでこれも嬉しかった。

https://youtu.be/f0LzZhN2vmY

←低予算MV。まるで風邪を引いた時見る夢。

 

7. I know you (2003)

・カントリーロック風?の荒っぽいサウンド。サビの「but I know you×4 and fallin’ love」が示す通り勢いだけで突っ切るような曲です。

「こんな星なんて大嫌い 必殺チョップで今に砕いてみせるわ」って言う「キミ」…笑。どういうシチュエーション?

 

8. サリバンになりたい (1992)

・ものすごい初期の曲。やるかなーとは思ってたけど「俺は今でもサリバンになりたい!」というMCでブチ上がった。キレッキレのガレージロックでPeeちゃんのカッティングがカッコ良すぎてもう本当にこの曲聴けただけでも来た意味があったなと思えるような曲。ここから6曲ほど大好きな曲が続いて死にそうになった。

 

9. Last Dinosaur (1999)

ピロウズで一二を争う好きな曲。疾走感があるけどどこか儚いオルタナギターロックで、サビでシューゲイザーっぽくなるとこが好きすぎる。自分はこの曲を「自分らしくいるために孤独であることを辞さない、その決意の曲」だと思っている。何処でだって、誰の前でだってただ自分でいたい。

ところで再録ver.もそうだったけど、「気づかれなぁ〜ぁ〜ぁ〜いで」と伸ばす歌い方に変わったのは謎。

 

10. Please Mr.Lostman (1997)

・5thアルバムの表題曲であり、自分のTwitter IDの元ネタ。ピロウズというバンドが思うように世の中に受け入れられず、音楽業界の遺書のつもりで書いたアルバム。そのラスト曲。絶望と僅かな希望が入り混じって達観してような雰囲気になってる。「ねじ曲がった時代なんて関係ない僕らは出会った/それが全てだろう?」。Peeちゃんのギターは曲に寄り添うように優しい。

 

11. No Surrender (2008)

・意図せず震災を意識したみたいになった曲。メッセージ性の強い歌詞で「どんなに悲しくても生き延びてまた会おう」なんて言われたらライブ終わるんじゃないかと思ってしまった。

 

12. Kim Deal (1999)

・「永遠のオルタナティブクイーンに捧げる」というMCからこの曲。歌詞を要約すると「みんなが好きなあの曲なんてクソ!君しかいらない!」みたいな感じ。個人的な話をすると自分は高校生の頃、リアルタイムで流行っていたバンドの多くが大嫌いで、「どうしてこんな音楽がつまらない時代なんだ!」と本気で思っていた。実際のとこ自分があまりに意固地だったのと視野が狭かったのはあるけど、そう思えたからこそピロウズだったりOasisだったりにのめり込むことができたのかもしれない。それでも何かを嫌うことはエネルギーがいるし苦しくて、それを思い出して涙が出てきた。そういう思い入れ含めてこの日のハイライトでした。アアウアアウアウアアウアアウイエ〜。

 

13. ぼくはかけら (1990)

・変な声出た。これも初期の曲でまあ何てことない軽快なロックンロール曲だけどかなりのレア曲なのでびびった。「ぼくのやり方じゃ誰も認めないのさ」というさわおさんのエゴの強さが伺える。50代になった今でもこのノリなので推せる。

 

14. 1989 (2009)

・絶対やるよねそりゃ。トボトボ歩きながら呟くような演奏が、ラスサビでラウドになるエモーショナルな一曲。「ただ黙ってしゃがみ込んで 楽しそうな街にいる」。少年的な孤独や疎外感が色濃く出ていて泣ける。因みに1989年はピロウズ結成の年。サリバンからこの曲まで聴きたかった曲が続いて全曲発狂ものだった。自分が考案したのかと思うようなセトリ。

 

15. ニンゲンドモ (2018)

・披露された中では最新曲。さわおさんにしてはかなりリアルで社会批判を含んだ歌詞に初聴はびっくりした記憶。さわおさんの口からまさかコンビニのレジで働くタイ人が出てくるとは…。失礼ながら一旦ここで気持ちが切れた。

 

16. 雨上がりに見た幻 (2009)

・20周年ライブ以来10年振りに披露された。自分達を「時代も背景もそぐわない遺物」と言い放つ。それでもここまで歩いてきたんだというそんな曲。ややシリアスなトーン。

 

17. サードアイ (2005)

・ス○ロークス風のギターリフが印象的な疾走感のあるギターロック。MY FOOTと同じく間奏のギターのハモりや絡みが聴きどころ。ステージ後ろのスクリーンに映し出される映像がめちゃくちゃチープでいかにもピロウズという感じでした。

 

18. Advice (1999)

・超簡素なオルタナパンクロック。ピロウズの全英詞曲は大抵何かにキレてて、この曲も「お前のアドバイスなんていらない!失せろ!」いう内容の歌詞。シンプル極まりないギターリフからブチ上り。これは何回かライブで聴いたことあったけど何回聴いても良い。

 

19. Swanky Street (1997)

・名曲中の名曲。ストーンローゼスみたいなキラキラしたサウンド。歌詞は「壊れてもいいんだスピードを上げてよ/僕らが全部憶えてる」とこの時期らしく悲観からの開き直り。この曲はPeeちゃんのギターソロが神がかっていて、あの短い時間によく詰め込んだなーと。

イントロで揃わないミスがあり、やり直しになるというハプニングがありました。

 

20. About A Rock’N’Roll Band (2014)

・ロックの初期衝動を思い出すような、おじさん的若々しさを感じる曲。「愛がないぜ椅子取りゲーム 君とサボって床に座った」というさわおさんしか思いつかないような歌詞がすごい。

 

21. Little Busters (1998)

・ライブも終盤なんだなと感じた。サビとそれ以外しか無いような超シンプルなピロウズの代表曲の一つ。英語詞のサビは「大人は信用ならないぜ!」みたいな感じ。アウトロが長めのアレンジで新鮮だった。

 

22. Ready Steady Go (2012)

・本編ラストの曲。この曲はそこまで思い入れないので「あーやるんだ」という気分だった。曲が終わるとアンコール待機。

 

〜アンコール〜

23. ストレンジカメレオン (1996)

・演らない訳がない。ピロウズの転換点となっな大切な曲。音楽業界への敗北感とファンへの感謝と色々な感情が入り混じった歌詞。全てが名歌詞だけど、「君といるのが好きであとはほとんど嫌いで まわりの場所に馴染まない出来損ないのカメレオン」という歌詞が一番刺さる。孤独と疎外感、ピロウズの歌詞を象徴するかのような一節。

 

24. ハイブリッドレインボウ (1997)

・この2曲の流れは時系列的。ストカメで軌道に乗ったピロウズのギラギラした野心が色濃く出ている。「昨日まで選ばれなかった僕らでも明日を待ってる」。サビで歪んだギターが爆発するUSオルタナ感が最高。

 

〜ダブルアンコール〜

ここで名曲Thank you, my twilightが会場に流れ、観客大合唱。演奏してほしかったけどこれはこれで感動。

 

25. Ride on shooting star (2000)

さわおさんの掛け声で発狂しそうになった。これも変テコなギターリフや超シンプルな曲構成と意味不明な歌詞がピロウズ流のポップって感じ。この曲やるだろうと思ってたけど、まさか演らないのでは?と思ってたので発狂。

 

26. Funny Bunny(1999)

・まあラストは絶対この曲だと思ってた。アルバム内の何てことない一曲が、エルレのカバーやアニメ・スケットダンスで取り上げられたことによりいつの間にか代表曲へ。そして2019年10月、CMに起用されたことにより(カバーだけど)トレンドワードにまで上がるという事態に。個人的にはサビのフレーズばかり強調されるのも、エルレのカバーが原曲より有名になるのもあんまりだけどまあいいや。「世界は今日も簡単そうに回る そのスピードで涙も乾くけど」という歌詞、天才。

 

そして去り際、さわおさんが「音楽業界は全く信用してないけど、君達のことは信用したい」と一言。音楽業界を全く信用してないのも、ファンを信用「してる」でなく「したい」なのも如何にもさわおさんっぽくてカッコ良かった。

 

〜トリプルアンコール〜

27. Locomotion more!! more!! (2016)

・混雑を見越して帰る人もちらほらいる中、一曲だけ披露。アルバムラスト曲特有の短くシンプルで意味不明歌詞のロックンロール。「ヨコハマシティ」と歌詞を変えてたのも良かったです。ファニバニじゃなくてこの曲がラストなのがピロウズらしい。感傷的に終わらせない。

 

21時40分頃 終演

・そんなこんなで計27曲。ピロウズのライブがそもそも去年のBAYCAMP以来だったのもあつて本当に楽しかった。やってほしいと思ってた曲大体やったてくれた。ノンフィクションとか白い夏と緑の自転車、赤い髪と黒いギターとかはやると思ってけどやらなかった。全体的にロストマンからビバークまでの曲が多めで、最近の曲も割とやった。可能性かなり低いと分かってても、初期の曲だとTiny Boatとか僕らのハレー彗星やってほしかったな。とにかく曲が多いのであれこれ言ってるとキリがなくなるので、まさにベストなセトリだったと思います。

 

やっぱりアニバーサリーということもあり、ラブソングや言葉遊びみたいな歌詞の曲は少なめで、孤独や疎外感、フラストレーションを歌った曲や応援歌というかメッセージ性の強い曲が多かったなーという印象でした。